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by ruhiginoue

空想的軍国主義者のヘボ漫才

 前に、尖閣など領土問題で、アメリカが武力行使で味方してくれなくても政治力によって仲裁してくれればいいのだが、と述べたところ、現実には、アメリカは頼りにならないだろうとご指摘を頂いた。日米安保条約があっても、大のお得意様である中国を怒らせて国益を損なうような真似をするアメリカではないからとのことだ。
 確かにその恐れは大いにあり、また、最近では中国のキリスト教団体が中国当局から迫害を受けたと訴える事件があったが、これは何年か前から問題になっていたことで、例の人気ドラマ『ザ・ホワイトハウス』でも、その亡命者の対処に苦慮する話があったほどた。
 ドラマでは、単なる密航かそれとも人権問題かと慎重に見極めたところ、不法入国した中国人たちは真にクリスチャンで、どこかの国の総理などとは違い信仰心が厚く、そのため偏見と差別を受けたことは事実だと判断するが、しかし、人道上見過ごせないから亡命者として受け入れるとメンツを潰された形となる中国は猛反発するだろうし、そうなるとアメリカ企業にとって莫大な不利益につながってしまう。だから亡命者受け入れなどもってのほかだと企業ロビイストから圧力がかかり、ホワイトハウスは苦慮する。たった数名の中国人のために、多くのアメリカ人を雇用して政府に税収をもたらす企業たちに大損させていいのか。しかし数名の外人でも人権はあり、それを尊重せず、その理由が利権だとなると、米政府の面目も丸つぶれである。だから政府としては、人権と国益のどちらも損なわせては失格なのだ。
 見てない人の為に結末は書けないが、マーチン・シーン扮する現実にはありえないリベラルな大統領らしい解決である。
 そうしてみると、単純タカ派として知られる前原誠司氏(民主)が明らかに中国を意識して、尖閣諸島に第三国が侵攻してきた場合について問うたところ、総理は「尖閣は日本固有の領土である以上、日米安全保障条約の対象だ」と述べ、「武力攻撃に対処する」とした同条約の発動対象になるとの認識を示したそうだが、では、そうするために日本は、アメリカと中国の二大国とどのように向き合うか、という問題を同時に語らなければならないはずだ。それがまるで欠けた、お粗末なやりとりであった。そんなことするなら、その暇を他の分野の質疑に割くべきだ。


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by ruhiginoue | 2009-02-26 20:55 | 政治 | Comments(0)