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by ruhiginoue

『夢』『ウルトラマンタロウ』『スタートレック』のひな祭り

 ひな祭りの季節だが、豪華になって7段飾りなどという一方で、住宅事情から飾る場所がないという悩みも、言われ続けてきた。
 黒澤明監督の映画『夢』では、ひな人形が雅楽で舞う夢の場面があるが、この雛壇で自分も撮影したいからどこでロケしたのかと聞きに来た製作者だか監督がいて、黒澤明監督は「あんな土地があるわけないだろう。あれはブルドーザーで土盛って造成したんだ。だから費用もかかった」と言ったそうだ。そして「楽して安くあげようなんて、そんな都合よくいくわけないだろう」と呆れたそうだ。
 ひな祭りといえば、『夢』もそうだが、女の子の節句なので男の子がのけ者にされる場面が、よくドラマや漫画のネタになっていたものだが、逆の話もある。
 『ウルトラマンタロウ』には、姉2人が弟1人をひな祭りに無理矢理つきあわせて、嫌がってるのに甘酒を飲ませるなどしていじめている話があった。跡継ぎの末息子ばかり両親が可愛がるのが原因だが、コミカルな仕立てになっている。がまんしていた弟は、小学校の同級生たちから「男のくせにおひな様かよ」「やーい女、女」などとからかわれて、ついブチ切れてしまい、ぶん殴ってやると拳振り上げて同級生を追いかけていくのだが、このとき、ただ拳振り上げるのではなく、もっと派手にしようとの演出意図で、工具箱からモンキースパナーを取り出してふりあげるようにしたら、子供にこんなことをさせて危ないとクレームを付けられてしまったそうだ。
 しかし、よくある仲間はずれの図式とは逆に無理に付き合わせるとは後にも先にも無いユニークさで、山際永三監督は「この脚本を書いた阿井文瓶は面白い発想をする。彼は石堂淑朗の弟子だ」
 石堂淑朗は大島渚の仲間だったが決別して脚本家からアンチ・フェミニズムのエッセイストとなった。彼はもともと女性恐怖症ではないかと言われている。だからウルトラマンのシリーズに時々脚本を書いていたが、そのなかには女性が怪獣になったり巨大化する話が目立つ。そして『新潮45』に連載していたが、そこへ彼が恐れる巨大怪獣っぽい女性の編集長・中瀬ゆかりが就任したら追われるように去ったというお笑いの結末。
 ひな祭りは封建時代の性差別の催しだと批判するフェミニストもいる。しかし深刻なのは今のところ住宅事情のほうで、それが解決しても今度は手入れとか出し入れの手間暇の問題がある。『スタートレック』のようになったら、ひな人形もきっとフォログラフだろう。

 
 
 ひな人形の選び方、もう一度考えてみませんか? | Excite エキサイト
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by ruhiginoue | 2009-03-01 13:02 | 雑感 | Comments(0)