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by ruhiginoue

作り話なら、もっともらしくやろう

 自称「朝日新聞阪神支局襲撃犯人」が自分の犯行について週刊新潮に告白したけれど、その内容はどうも嘘臭いと言われて来たが、とうとう当人が嘘だったと認めたうえ『新潮』には記者のインタビューを受けたさい話していないことまで掲載されたと言い、中でも、今は亡き右翼の野村秋介氏が犯行声明作成に関わっていたとの話については、涙を流しながら名前を出していないと否定したそうだ。
 これに対して『新潮』では、確かに話していたし録音もあると反論しているそうだが、話したとしても裏付けを取っていないし、内容からして、変だと思わないほうが、どうかしている。
 そもそも故野村秋介氏は、その事件の直後に「『朝日』より『産経』のほうがケシカラン。『産経』は右なのではなく自民党・アメリカ追従だ」と述べていた。これは他でもない『新潮』に掲載された談話だ。
 なのに、元在日大使館員の依頼でアメリカに都合が悪い報道をした『朝日』にテロをやったという者に野村氏が協力した、なんていう変な話に疑いを持たないとは、『新潮』はいいかげんだ。
 野村氏はその後になってから、朝日新聞社を尋ねたさい社長室で拳銃自殺をしたが、これは選挙に立候補したさい週刊朝日誌上で山藤彰二のイラストでからかわれたことに抗議したもので、もともと鈴木邦夫氏のような扱いをされなかったことに不満を抱いていたこともあったようだ。
 鈴木邦夫氏は野村氏と同様に民族主義や反米を強調して「新右翼」と呼ばれていた人で、一部で知る人ぞ知る存在だっただけなのに、『朝日』が取り上げたことから大ブレイクしてしまった。それは昨年死去した筑紫哲也氏が当時は朝日新聞記者で、ユニークな企画を立てるのが好きだった筑紫氏は、編集長をしていた朝日ジャーナルの編集長対談シリーズで取り上げ、浅田彰、中沢新一、坂本龍一、北野武などなど錚々たる論客たちとともにカラーグラビアで紹介されて以来のことだった。
 それで鈴木氏は、著書は出すテレビには出る主催団体への取材は来る入会希望の若者が尋ねてくる、ということになり、すると右翼たちが朝日新聞社に押し掛けて来て「なんで鈴木ばっかり」と抗議し、つまりは自分も取り上げろということだった。
 そんな中、野村氏は鈴木氏と同系列の先輩だったのに扱ってはもらえず、それどころか例のイラストのことがあり選挙でも惨敗したことが決定的だったようだ。
 それはともかく、今回の記事は調べるとつじつまが合わないというだけでなく、それ以前に、不自然とか奇妙なことがあり、「作り話なら、もっともらしくやろう」と言いたくなるものだった。

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Commented by 黒的九月 at 2009-04-14 09:45 x
>例のイラストのことがあり選挙でも惨敗したことが決定的だったようだ。

これ、よく言われますけど、アル中で仕事干されてるお笑い芸人を神輿に乗っけりゃあどういう目で見られるか判らなかったんですかねえ、野村氏は。
Commented by ruhiginoue at 2009-04-14 15:28
 しかも落選記者会見で泣きべそかきながら「国民はアホや」と負け犬の遠吠えどころではない醜態をさらしていました。そして肝臓病で死去。

by ruhiginoue | 2009-04-09 11:57 | 社会 | Comments(2)