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by ruhiginoue

加害者と被害者の希望が一致した

 被害者が死刑を望んだので、犯人の犯行動機のとおり死刑にするのも変な感じがする。多くの人が、そう感じているようだ。
 しかし犯行は殺した数が神聖化すると指摘したのだが、警察と検察は、被害者が加害者をどう憎んでいるかなんて無関心で、ただ自分の業務成績に利用したいだけだろう。担当したのが重罪であれば、それだけ凶悪犯罪を解決したことになるのだから。そうでなければ、この種の裁判でいつも、いろいろな被害者の中から「刑を重くして欲しい」という人ばかり抽出して引っ張り出すわけがない。これが公務員の犯罪の場合は、逆に減刑嘆願書を書くよう被害者に強要したりしてきた。
 これも結局は数値が問題であるから、そうなる。死刑執行署名を、吟味もせずに乱発したと批判されて「死神」と皮肉られた鳩山法務大臣だが、一方では、とにかく犯罪者とされた奴らをたくさん死刑にしたとして讃える者がいる。ほんとうの問題は内容であるはずなのだが。池田小学校や秋葉原で刃物を振り回して暴れた男を、社会から疎外された者の代弁者として英雄視する者がいたことと、本質は変わらない。
 だから、被害者と加害者の希望が一致してしまったけれど、仕事で担当している者たちとしては、数値だけが問題だから、矛盾は感じていないはずだ。それにまずは気づかないといけない。

Excite エキサイト : 社会ニュース
by ruhiginoue | 2009-05-01 23:49 | 司法