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by ruhiginoue

松本サリン事件「風化させる必要はない」

 第一通報者で被害者の河野義行さんは、妻が亡くなった当時「松本サリン事件は私の中で終わった」と語ったそうだ。しかし、息子の仁志さんは「(事件を)風化させる必要はない。冤罪を生んだ構造、弁護士の活動や一部ジャーナリストの誠意ある対応、市民の活動など、社会に問うべきことはまだたくさんある」と、今後も検証を続けるという。
 河野義行さんは、勤務先を退社して公安委員に就任した。これは貴重な体験を生かして欲しいと誘われてのことだったが、結局はからめとられてしまったようだ。その後は変節したと言われていて、実際にそうとしか考えられない言動が目立つようになっていた。これを自分でも感じていて、限界を悟ったのだろう。
 河野義行さんは、講演で「最初は、サリンをばらまいた極悪人と罵られ、疑いが晴れると、迫害に負けずに真実を求める勇気ある人と賞賛された。しかし、どちらも虚像です」と述べていた。
 これについて、やはり犯罪に遭い小さい息子を亡くした男性が小集会で言っていた。山口県光市の本村氏が、帰宅したら妻子が死んでいてまさに仰天したが、そのうえ通報するとやって来た警官たちから、「お前が殺したのだろう」と言われ、かなり厳しい追及をされたそうだ。
 そして、真犯人が捕まって裁判にかけられ、安堵しながらもこれまでの恐怖から動揺が続いており、もとはと言えば犯人が最初に原因を作ったと憤っているところへテレビに引っ張り出されたため、興奮して「犯人が憎い」と言ったら、そこの部分ばかりを繰り返し報じられた。
 その男性など犯罪被害者の会などで本村氏と会った人は、この、テレビで垂れ流されている本村氏と、実際に会ったのとはまるで雰囲気が違うので唖然とするそうだ。普段はおとなしい人なのに、それを一時的に感情的になったところを切り貼りして放送された姿だと、こんなに違うのか、と。
 このように、検察や警察がマスメディアを利用して虚像を作り出して一般人に擦り込む手法がまかり通っている中で、裁判員制度が導入された。
 また、事件当時に河野義行さんを誹謗し続けて来た「ノンフィクション作家」佐木隆三は、カルト団体が真犯人だと判明すると、それまでの言動にはほおかむりして、裁判傍聴記なるものを週刊誌に連載し始め、さらにテレビに出ては悪い宗教団体だと罵るけれど、河野義行さんと共演したときは河野さんが何か話そうとすると強引に遮り無関係のことを話し始めるなど、自分に不利な方へ話が流れるのを必死で阻止してきた。そのうえ河野さんに侮辱的な言葉をニタニタしながら浴びせる始末。そんな佐木隆三が、今もまだマスコミに登場して事件について論評して見せ、そこにはこれまでの反省の色なしである。
 やはり、まだ問題は終わっていないということだ。そして息子の河野仁志氏は、松本氏内で裁判員制度について講演する予定だそうだ。

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by ruhiginoue | 2009-06-25 08:25 | 社会 | Comments(0)