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by ruhiginoue

巨人ヤクルト戦の凋落はむしろ良いこと

 プロ野球で、ヤクルトスワローズが読売ジャイアンツと対戦する「巨人戦」は、このところかつてに比べて客入りが不振のため、巨人戦の人気がある地方でやろうとしたら、秋田の球場から高校野球が優先だと断られたそうだ。
 かつては「巨人戦」なら人気があるからと融通がきいたけれど、どうも「巨人ブランド」が凋落してしまったらしい。
 もともと、東北は巨人ファンが圧倒的だった。プロ野球に関心がある東北の人はほとんどが巨人と言ってよかった。だから「みちのくシリーズ」は東北のプロ野球ファンにとって最大の楽しみだったし、そこで巨人が不甲斐ない負け方をしたら、観客たちは怒ったり泣いたりして大変な騒ぎ。それも関西の阪神ファンなどが騒ぐのとはちがい、普段おとなしい東北の人たちが、ほんとうに純朴そうに心から悲しんで、怒ったり泣いたりする。だから、そんなことがあると、選手や監督たちも、がんばらないといけないと身が引き締まる思いだった。
 しかし、それは東北と北海道がプロ野球不在の地だったからで、日本のプロ野球が前から問題とされていたけれどなかなか改まらなかった地方による偏在が原因だった。それも球場が作られ球団が移転するなど改善されつつあり、残るは四国だけになった。
 これは、アメリカのプロ野球のように、球団は都市のものになる第一歩だ。日本ではスポンサーのものだった。
 アメリカ人から「ヤクルトとは変わった日本語ですが、どこの街ですか」と問われたという笑い話があった。
 ゴジラ松井選手がメジャーへ行き「読売」ではなく「朝日」と記事の契約をしたとき、マネージャーは「たまたま」と応えたが、そのとき松井自身は、ユニフォームの胸の「TOKYO」を「YOMIURI」と変えられてしまって、ファンが球場の客席から「俺たちは巨人ファンだ。読売ファンじゃない」と抗議のプラカードを掲げていたことについて、「選手たちの憧れのユニフォームをスポンサーの勝手で変えるなんて」と憤っていたそうだから、新聞社との契約は当てつけではないかと言われた。
 そんなことアメリカでは無い。だからスポンサーが変わっても「球団身売り」なんて騒がれない。時代の変化とともに、産業構造も変化し、花形産業も入れ替わり、スポンサーになれる会社も交代する。そんなのは経済の常識だが、日本のプロ野球界は認識が乏しい。
 また、球団は都市のもの地元のものなので、スポンサーだからと企業や商品のロゴをユニフォームに付けてはいけない。そんなことしなくてもいい。直接宣伝しなくても、スポーツが文化として認知されているから、そこへ貢献しているということで、スポンサーとしては社会的な印象が向上する。
 そうして見ると、今回の事態は、球団の地方偏在が是正されて、いずれはスポンサーではなく地元の球団となっていくなど日本のブロ野球が健全化しはじめた過度期のもとして受け止めるべきだ。そして、これを克服したらもっと良くなると考えて前向きに明るくなるべきだ。
 
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by ruhiginoue | 2009-06-27 09:30 | 体操 | Comments(0)