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by ruhiginoue

田原氏は外務省高官に取材したうえでの発言と主張

 田原総一郎氏が、例のテレビ発言の件で訴えられたそうだ。
 消息不明になっている有本恵子さんらはすでに生きていないとの認識であると外務省の高官から聞いた、と田原氏は言ったが、これに有本さんの家族は、根拠がないことを電波にのせて言われ精神的苦痛を受けたとして慰謝料を請求する裁判を起こした。また、放送倫理上の問題がないかBPOが調べるとのことだ。
 可能性としては、有本さんらが亡くなっていることも、その認識を外務省が持っていることも、どちらも考えられるわけで、問題はその根拠である。
 田原氏は、不快な思いをさせてしまったことはお詫びするが、発言の内容については実際に取材したうえでのことだと主張している。
 この種の裁判では、「確かな筋から得た情報」を、どう評価するかが問題になる。
 取材源の秘匿は報道の大原則であり、これを崩してしまったら、官庁や企業の不正を勇気を持って正義感から内部告発した者が社会的に不利益な立場に追い込まれてしまうし、暴力団がらみであれば「お礼参り」と称する報復により危害を加えられて命まで危うくなる。そうすると、誰も告発や証言をしなくなってしまい、社会の不正が放置されたうえさらに悪化することになる。
 しかし、なんでもかんでも「確かな筋から得た情報」とさえ言えば済むのなら、口から出任せであろうと、勘違いであろうと、意図した捏造であろうと、みんな通用してしまい人権侵害やりたい放題と報道の信用低下という二重の害悪となる。
 そこで、確かさについて具体的にどう評価できるか、裁判では個別に判断することになるのだが、今回のように「お上」が情報源という場合、情報の信憑性ではなく「お上」の都合で判決が揺れ動くから困ったものだ。「お上」の威信にかかわる場合は、「お上」が言うことだから信用できると認定し、「お上」にとって都合が悪くなりそうだと、「お上」がそんなことを言うはずがないと認定する。この種の裁判は、だいたいそうだ。
 あとは、当時者の口八丁と弁護士の腕前次第である。

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by ruhiginoue | 2009-07-16 18:20 | 司法 | Comments(0)