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by ruhiginoue

いじめ自殺の対策

 名古屋で中学生が焼身自殺したが、昨年に皮膚科の持病を揶揄されるなど、いじめに遭っていたそうだ。
 報道によると、校長が体育館で全校生徒に生徒の死亡を説明し、「命を大切にしてほしい」と話したそうで、命を大切にする教育に失敗した自らの責任を謝罪したかどうかは不明だ。
 健康といじめと言えば、死刑になった宮崎勤氏(罪を償ったので気が進まなくても敬称をつけるべき)は、幼稚園でいじめに遭っていたらしい。手に障害があり「おゆうぎ」がちゃんとできなかったためで、いじめに対して先生が適切に指導しなかったようだ。
 彼が死刑になったのは、周知の通り小さい女の子を殺したからで、最初は殺意がなかったけれど、不自由な手に気づかれてしまい、からかわれ逆上したのがきっかけだったと言う。からかわれたのが本当かどうかは不明で確認のしようがないが、不自由を感じていて人目を気にしていたことは確かだろう。
 ところが、彼が逮捕された直後、彼の部屋にある棚にビデオテープがぎっしりと並んでいた様子がテレビに映されると、彼のビデオソフト収集の趣味と犯行との牽強付会が各地で始まった。
 今だったらハードディスクでもっとコンパクトに収まっていただろうし、大体はyoutubeなどで観ることができるからバカバカしい話だが、当時でさえ、タレントの高見恭子がテレビで「あの程度のビデオを持っている人なんていくらでもいますよ」と指摘する他、無関係だという指摘はいろいろあった。
 しかし、わかりやすい原因を見出してすべて押し付けるのは楽であるし、それと比較して自分の趣味を美化する者が必ず出るものだ。例えばプロレスラーのアントニオ猪木(芸人は屋号や商標の一種なので敬称不要)が当時、ビデオではなくスポーツをやらせれば良かったとテレビで言い、これに共演のタレント兼映画監督の大島渚が同調していた。幼稚園の「おゆうぎ」も出来ないでいじめに遭い、日常生活でも不便を感じていて、教師も親も適切な対応をしてこなかった事情を知らずに牽強付会のうえ我田引水である。 
 宮崎氏の父は、事件で大騒ぎになったうえ、息子が障害のことでそこまで気に病んでいたことを気づかなかったことを後悔し、苦悩のあまり裁判中に自殺してしまったが、他人サマはなにも知らないで勝手なことを言うものである。
 また、スポーツなどで心身を鍛えればいじめに負けないと言う人がいるけれど、これも迷信だ。スポーツで鍛えられた人がいじめで自殺した例はいっぱいあるし、自衛隊内でいじめに遭い自殺した人の中には、運動部のシゴキどころではない地獄の特訓「レンジャー訓練」を受けた隊員もいる。
 だから、いじめは命にまでかかわる深刻な犯罪と認識し、耐える必要などなく、耐えられるよう鍛えるという発想は捨てなければならない。それがいじめ対策の第一歩だ。

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by ruhiginoue | 2009-08-24 18:36 | 社会 | Comments(0)