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by ruhiginoue

住宅はイヤでも契約するもの

 住宅は、イヤならやめるというわけにはなかなかいかないので、納得できない条件があっても、いちおう従って契約せざるをえないものだ。
 それにかかわり、賃貸マンションの更新料について、借り主(京都市)が更新料5回分など約55万円の返還を求めた訴訟の控訴審で、大阪高裁は男性の請求を棄却した京都地裁判決を変更し、「更新料の約定は消費者の利益を一方的に害しており、消費者契約法に反し無効」と指摘して貸主に45万5000円の返還を命じた。
 家賃をとったら、それですべて賄うべきなのがほんとうの在り方だろう。最初に契約金とか保証金があって、そこから仲介した業者の斡旋料が出たとして、後は更新するならむしろレンタル店がやっているように、安い手間賃を取る代わりに一回レンタル(家賃一月)無料、というような形が、労せず再契約となったのだから、当然のはずだ。
 もちろん、それだと零細な大家は経営が苦しいのだが、それなら適正な価格に家賃を設定するよう業界で規制して不正競争を防ぐのが筋だ。入店料とサービス料と突き出しが異様に高い飲食店みたいなことは、やめるべきだ。
 これも、文句があったら持ち家にしろというこれまでの政策や風潮が、終わりを告げたということだろう。「土地神話崩壊」と言われて久しいが、なにより社会は流動的になっていて、「マイホーム」「一国一城の主」へのこだわりもなくなっている。
 テレビではまだ「お宅拝見」をやっていて、こだわりのある個性的な建築を紹介しているが、これも住宅の専門家からすると馬鹿げた話で、良い家はだれにとっても変わらないから、個性的な家を、規格通りでないため作るとき割高になり売るときは安くなるのに、わざわざ設計して建設するのは、よほど特異な事情でも無い限り無駄なのだそうだ。
 だから、何かの都合で気軽に引っ越せる賃貸を選択し、大家に文句があったらいくらでも言う人が増えて、その反映で今回のような裁判と判決が、増加の傾向となるはずだ。

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Excite エキサイト : 社会ニュース
by ruhiginoue | 2009-08-27 21:16 | 司法