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by ruhiginoue

ルパン三世とクレヨンしんちゃんの双葉社

 近所の書店(個人経営)へ行ったら、店の親父が「双葉社はこれから大変だな」と言っていた。双葉社は『ルパン三世』と『クレヨンしんちゃん』で稼いでいたようなもので、特に『クレヨンしんちゃん』は現役でいちばん稼いでおり、圧倒的な売り上げだった。もしも『ドラゴンボール』の連載中に鳥山明が死んだら集英社は真っ青というのに相当するだろう。
 双葉社の社長が葬儀で故臼井義人氏を追悼していたが、内心ではこれからの経営のことで頭がいっぱいだろう。
 ところで同級生の奥さんが言っていた。小さい息子がテレビを見るようになって、『ドラえもん』を喜んでいるのだが、終わると大急ぎでテレビを消すそうだ。でないと『クレヨンしんちゃん』が始まるからで、彼女はまったく見たこと無く内容もまるで知らないけれど、風評を聞くと何となく見せない方が良いような気がするのだそうだ。
 原作はもともと子供向けではないから下ネタが多いが、アニメ化では下品なギャグはあっても下ネタはずいぶんと減っている。それでも母親が子供に見せたくない番組というのは子供が真似するからで、それがだいたい母親を怒らせる内容だからだ。
 例の「みさえー」と母親を名前で呼び捨てにするのが代表だが、これは父親の口まねで、「みさえー、最近、尻がたるんできたぞー」など夫婦の会話を子供はしっかり聞いているということだし、帰宅して「しんちゃん、“ただいま”は?」と言われたしんのすけが「かーちゃん、“おかえりなさい”は?」と言い返して母親を怒らせるのも、夫が帰宅したときの妻の出迎えを皮肉っている。
 父親のひろしは、営業で歩き回り靴下が臭くなったとか、寝言で「部長、私には荷が重すぎます」などと、家庭を背負って働くサラリーマンの大変さがわかる場面がよくあり、その一方で、専業主婦の妻は家庭を守っているはずだけど、それを息子が幼児らしい毒舌で「みさえの昼寝と長電話」とか、散らかった部屋をみてボソッと「オラ、こういう女とは結婚しない」と呟くなどすることで告発している。また、しんのすけが「南極ごっこ」と冷蔵庫の中に入って風邪をひくのも、奇行で笑わせるとともに、冷凍食品ばかり詰まっている描写から手抜き主婦ぶりが判明する。
 そういうのが、主婦たちにしてみればカチンときて、子供に見せたくないと怒るのだろう。つまり図星さされたということだ。
 そんなところが面白かった『クレヨンしんちゃん』だが、その作者が亡くなり、それも事故死の可能性が高いそうで、働き盛りなのに残念なことである。

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by ruhiginoue | 2009-09-21 16:31 | 社会