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by ruhiginoue

長年にわたる自民党の悪政で生活保護が過去最大

 生活保護の申請が増えていたが、過去最高の115万世帯となったそうだ。不況の影響だが、やはり老人と一人世帯が増えている。
 不況になると生活保護が増えるのは前からだが、失業したから生活保護を受けられるわけではない。健康上の理由や、乳幼児をかかえた女性が突然に夫を死別や失踪や不倫などでなくしてしまったなどの事情がないと受けられない。
 しかし、事情が有っても働き口があるなら福祉の世話にならずに済むのだが、何も事情がない人でさえ働き口がなかなか見つからない時に、障害者や持病持ちやシングルマザーが就職できるわけがない。
 ところが、不景気で税収が減って財政難だからと、福祉の世話になっている人に働けと強要しているのが現実で、財政難と就労困難は原因が同じなのだから、解決になる訳がない。だから無理なことをして、たまに死者が出る悲劇となる。
 それというのも、福祉政策が場当たり的だったから、こんなことになる。また、生活保護を受けている人のうち圧倒的に多いのが老人で、しかも1人世帯が多い。年金も扶養してくれる家族もいない老人が、多すぎるからだ。事情ある人に生活保護という本来の在り方ではなく、高齢者政策の破綻のつじつま合わせをしてきたのだった。
 かつては、戦後まもなくの混乱があったから仕方なくて、今後は気を付けて修正して行こうということだったのに、それが周知の通り「消えた年金」なんて事態だから、今後ますます年金がもらえず生活保護を受ける人が増えるだろうし、そこへさらに追い打ちをかけて、派遣など非正規雇用による無年金者が歳をとったら申請を始める。しかも就職できないから結婚も出来ず子供が生まれず、老人ばかりがまた増えるだろう。
 そして、前にも言ったことだが、こんな事態に陥らないために、社会保障制度を整備しなければならなかったはずで、ところが、介護保険料が収入から天引きされる制度が出来て久しいけれど、かなりの欠陥制度だと言われているし、そもそも、この類いの費用は消費税によらなければならないのではなかったか。
 おさらいすると、七十年代に「一般消費税」が検討されたが、行財政改革(行革)を行い「増税なき財政再建」に方針が転換された。もちろん、これも福祉などが切り捨てられると危惧されていたが、無駄遣いの是正は必要ではあったから、いちおうは善しとされた。
 ところが、無駄遣い問題が解決されていないのに、二十年前に、消費税が導入された。これでは無駄遣いの財源になってしまうと猛反対があったけれど、これから高齢化社会になるから福祉費用の財源を確保しなければならず、だから多少の問題があっても待ったなしなのだと政府は言っていた。
 それで、一度は導入された消費税の問題を是正するために、そのあと成立した細川首相の非自民連立政権が、消費税を廃止して、その代わりに制度そっくり利用して「国民福祉税」を創設して目的税化しようとしたが、そのためのいろいろな課題を乗り越えられず、成功しなかった。
 そして、なりふり構わずあちこちと連立することで復活した自民党政権は、消費税率上げの最悪のタイミングで景気を悪化させてしまううえ、それまで福祉目的だったはずの消費税収入とほとんど同じ金額の大企業減税をした。おかげで雇用が確保されるどころか、表現はともかく亀井さんが批判した状態である。家族間殺人増大は日本的経営を放棄した財界の責任だと言う表現はいかがか、などの問題はあるが、高齢化社会に備えるために消費税を導入したうえ介護保険まで徴収するようにしていながら、介護に疲れて配偶者を殺したという事件があったり、同様の別件で裁判が被告に同情の判決を言い渡したりしている現実である。
 ところが自民党は、経済政策ではなくイデオロギー論争趣味の発揮ばかりしてきた。
 実は亀井静香氏も小沢一郎氏も、そういうことが最初は好きだった。ところが、経済情勢の変化により優先順位が入れ替わった時期から、方針を転換している。彼らは生粋の保守政治家だから現実主義者でもあったわけだ。
 ところが、亀井とか小沢など自民党の最右翼だった人たちが、誰の空腹も満たさないイデオロギーばかりに夢中の党から去って、ほんとうに優先すべきことをやり始めようとしている時に、安倍総理とか先日死んだ中川財務相といった大臣の御曹司たちは、「パンがなければケーキを食べたら」と言うマリー=アントワネットの自覚なき暴言と同じ感覚で、こうすれば日本は良くなると、おそらくは本気で思い込んで、NHKの戦争報道に文句をつけるなどしていたのだった。
 それで、保守化しているのに政権交代となったわけだ。ブレヒトの『三文オペラ』の「どんな題目を唱えようと、おまんま食えなきゃ聞く耳持たない。人の道を説く前にまず飯だ」という左翼の自戒が、そっくりあてはまって自民党は政権から転落したのだった。

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by ruhiginoue | 2009-10-07 19:11 | 社会 | Comments(0)