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by ruhiginoue

世界一繁栄している国はフィンランド

 シベリウスとムーミンとノキアの国が一位。
 シンガポール発ロイター伝によると、民間研究機関レガタム研究所が26日発表した2009年版「レガタム繁栄指数」ランキングでは、北欧のフィンランドが1位となり、日本は16位でアジア最高位となった。
 同指数は、世界人口の約9割をカバーする104カ国・地域を対象に、経済成長や民主主義の度合い、生活の質などの要因を組み合わせて算出する。
 フィンランドというと、湖の美しい所で、シベリウスの交響曲を聴くと、その情景が目に浮かぶようだ。
 また、ムーミンの故郷だが、作者はスエーデン系で言葉もスエーデン語を話したりと(たとえば『ムーミン』の「それからどうなったの」のナレーションなど)で、国民的作家ということに反感を持つフィンランド人も少なくないらしい。フィンランドとスエーデンは、韓国と日本のような歴史的なわだかまりがあるから。きっと作者は、その思いをスナフキンに込めていたと思う。
 日本では、フィンランドを侮辱してきたのが統一教会と中曽根総理だった。八十年代に蜜月だった両者は、フィンランドはロシアの顔色をうかがう弱小国とコケにし、それに対して日本は経済大国軍事大国だと大いばりだった。
 それがすっかり逆転してしまったのかどうかはともかく、北欧は全体的に生活水準が高く、その根本に「他人を出し抜いて良い思いをしようというのは間違い」という考えが共通してあるそうだ。ノルウエーやデンマークでも同じことが言われている。
 逆なのがアメリカで、その後を追うべきだと言っていたのが日本だった。
 『ゴッドファーザー』で有名なマリオ=プォーゾが指摘していた。アメリカ人は国全体が平等に繁栄している社会を求めはしない。他人より良い思いがしたいから。そのための才能があるとか努力をする人が多ければ国が発展する、という幻想もあるが、それは実のところ言い訳である。アメリカの現実は、自分は何も努力してないくせに、いずれは他人より良い思いができるようになりたい、と願っているが多い。だからアメリカでは宝くじが売れまくっている。
 こんなアメリカに追従しようとして、日本は失敗した。竹中とか小泉だけではない。菅直人現副総理も、野党時代に「協調社会より競争社会になるべぎた」と言っていた。もっとも、当時の風潮に安易に迎合してのことだから、今もういちど問うたら別の答えをするだろうが。

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世界一繁栄している国はフィンランド、日本は16位=調査 | Excite エキサイト
by ruhiginoue | 2009-10-27 22:51 | 国際