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by ruhiginoue

『フランダースの犬』のネロ少年

 千葉県で起きた英国人女性殺害・死体遺棄事件で、そのうち死体遺棄についての疑い逮捕された被疑者を「容疑者」としている報道があるが、まだ何も供述していないのだから当然に疑いを容れてないので不正確である。
 このような用語は正確に使用すべきだと言われて久しいが、俗語で曖昧に報じる習慣が抜けていないのは困ったものだ。さらに、自白があっても、それは録画も録音も弁護士立ち会いもない密室でのことで、だから実際に冤罪もよくあり、これでも先進国かと国連やアメリカから批判される日本でのことである。
 また、被疑者は友人たちの間で似顔絵が上手なことで知られ、女性によく手描きの似顔絵を描いて渡していたそうで、その英国人女性にも似顔絵を描き贈っており、その余白に自分の名前と連絡先を書いていたことから、疑いを向けられたらしい。
 つまり、このことから接点があったことが判ったということだ。似顔絵が上手で、それで女性の気を引くから危ない奴というわけではない。そこも俗と司法とでけじめが必要だ。
 あの、アニメ化により日本でばかり有名な『フランダースの犬』のネロ少年は絵が得意で、アロアに似顔絵を描いてあげたところ上手だったので、アロアの父親コゼツ旦那に警戒される。アニメには出てこないが、原作の小説では、そんなことして女の子の気を引く男の子は、当人に邪気が無くても要注意だと言われている場面がある。
 これは羽賀研二も同様で、彼の場合は自分で描いたと見せかけて実は上手な友人に代わりに描いてもらっていたのがバレたというお笑いの結末であった。が、そんな奴だからろくでもない奴だと決めつけられたところへ、別の事件で逮捕された。
 人間性を見極めない女性のほうに問題があるとはいえ、芸で女性の気を惹こうとする男性は、いつも疑いを向けられるものだ。絵の他にも音楽とかで、『アイ アイ ゴムテイラ』ではなく、もっと気の利いた楽曲にする人は、要注意かも知れない。
 しかし、そうした問題と、先に指摘した司法の問題とは区別しなければならない。逮捕された人は充分に怪しいとは思うけれど、ただ「思う」のとは次元の異なることだ。


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by ruhiginoue | 2009-11-12 10:11 | 司法 | Comments(0)