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by ruhiginoue

もし、刑務所のほうがマシ、に逆もどりしたら

 死刑は残酷な刑罰を禁止した憲法に違反するという主張に対して、苦痛を和らげる工夫がしてあるから残酷ではないので合憲というのが、これまでの死刑制度支持の主張だった。
 ほんとうにそうなっているかはさておき、とにかく自殺するには死刑が楽だということになる。公費を使って比較的楽に死なせてくれて、そのため凶悪犯罪を起こし、ついでに道連れを作り、自分を疎外した社会に対して無差別な復讐ができる。
 そこで、このところ人生に絶望した人が死刑になろうとして犯行に及ぶ事件が相次いでいる。茨城県土浦市の連続殺傷事件もそうで、水戸地裁で死刑判決を言い渡された被告は控訴を取り下げ死刑を自ら確定させた。
 死刑でなくても、かつては懲役のほうが衣食住の心配がないと、わざわざ犯行に及ぶ者がいた。それが減ったのは、社会が豊かになり、最低でも刑務所よりはマシという状態になったからだ。
 つまり、死刑制度を否定しないのなら、死刑になりたがる者が出ない社会にする努力をすることが前提であり、それを欠いたままでは、また同様の事件が起きる。
 同時に心配しなければならないのは、懲役のほうが衣食住があるだけマシという社会に逆戻りしそうな今の情勢である。
 刑罰に効果があるのは、最低でも社会が刑罰よりマシであることが必要だ。そこを忘れて法律談義しても無意味である。
  

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by ruhiginoue | 2009-12-28 16:56 | 司法 | Comments(0)