井上靜の気楽な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも気楽にe-mail:ruhiginoue@excite.co.jpまで


by ruhiginoue

野球と日本人の体質

 小学生のとき、サッカーがやりたいと言ったのに、父親はサッカーという競技をやったことも見たこともなく、野球はテレビで見て知っていたので、やりたければ野球をやれと無理強いされ、面白くなかった思い出がある。
 ただ、野球をやるのは駄目でも試合を観ることは嫌いではなかった。そこでプロ野球には疑問を抱いたものだ。
 小林繁元投手が亡くなったが、彼については言わずと知れた「江川騒動」が思い出される。また、偶然にも桑田元投手の父親の急死もあり、この桑田入団のさいにも、獲得のためにとった“巨人”こと読売ジャイアンツのやり方が汚いと批判されたものだ。
 しかし、有望な選手を獲得するため悪どい手口を使ってひんしゅくを買っても、人気が少ししか衰えない。だから同球団は、他にも他球団に不利なようにストライクゾーンを変えたり、ドーム球場の電光掲示板に対戦相手の戦意を挫く表示をしたりと、タチの悪いことばかりしている、などと批判が絶えない。
 「勝てば官軍」という諺が日本にはあるが、それが政治や戦争でも潔しと言われない卑怯なことを、最もやってはいけない分野の1つであるスポーツでやってしまい、それが通用してしまうのだから、この国の社会で“モラルハザード”してしまうのも当然だろう。
 しかし、江川が最初に入団拒否した当時の弱小貧乏ライオンズでは、これでは才能ある人に気の毒だとか、しかし後のように西武ライオンズとなっていたら、江川の対応も違ったのでは、などと言われるように、他の球団が経営努力しないことも問題だという指摘もされていた。
 西武ライオンズは金の力で勝っているだけと言われもしたが、それでも常勝日本一により「王者西武」と呼ばれるようになった。だから、新興成金企業の楽天やライブドアが球団経営に名乗りを上げたときも、その企業としての不安定さや不正の疑惑にもかかわらず、歓迎の雰囲気ともなったのだ。
 つまり、横暴がまかり通る社会に文句を言うだけでなく、それを打破しようとの努力がないと、批判はただの負け犬の遠吠えとなってしまうということだ。選手個人は、故小林氏が巨人相手に大奮闘して見返してやったように、自分なりに実力で意地を見せられるが、しかしそれも、特殊な才能を発揮した人のことであり、また、それはあくまでも個人で出来る限界なのだから、小林氏ら個人を讃えるだけで自分は何もせず満足してしまってはいけないということだ。
 プロスポーツは他人を応援して自分は何もしない人の自慰だという皮肉があるが、それでも、政治と同じで、応援の仕方により影響を及ぼすことは出来る。テレビで漫然と観るだけでなく、たまにはスタジアムへ入場券を買い好感の持てるチームを応援するだけでも、少しは違うはずだ。さらにはスポンサー企業へ消費者として影響力を行使するなど、考えればいくらでもある。そうする人が増えれば増えるほど違う。
 これは法的な問題にも言える。もちろんドラフトについては、法律学では契約問題として民法の課題にもなっていて、それを基に論文を書いていた教授の講義を受けたこともある。しかしなにより訴訟の実務で、不正があるならどうやって打破していくかを考えるべきでただ社会が悪いんだと負け犬の遠吠えをしている、裁判所前の老人たちや一部の労組のようになってはいけない。

人気ブログランキングへ

   
Excite エキサイト : スポーツニュース
[PR]
Commented by ケーキイーター at 2010-01-21 08:37 x
江川さんが学生の頃って「そうだ、このままアメリカのチームに入団しちゃえ」って発想が全く無かったのよね。誰が悪いって言えないよね。
Commented by ruhiginoue at 2010-01-21 08:41
 時代の情勢と無関係ではいられないものですからね。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード
by ruhiginoue | 2010-01-20 09:06 | 体操 | Comments(2)