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by ruhiginoue

“Han”

 北朝鮮からロシアに密入国し服役中の男性が、ロシアかロシア以外の第三国への亡命を申請し、北朝鮮政府職員の亡命申請がロシアで表面化したのは異例だそうだ。 
 何があったかは不明だが、これで思い出したのがアメリカのテレビドラマ『ザ・ホワイトハウス』にあった「Han」という話。
 北朝鮮の新進ピアニストがアメリカでのコンサートを実現して成功を収めるが、亡命したいと大統領(マーチン=シーン)に密かに告げる。普通なら受け容れるが、そのときはアメリカと北朝鮮とで外交が珍しく上手く進んで、成果がありそうだった。つまり、そこで亡命騒動があるとぶちこわしである。
 その間に、北朝鮮のかかえる現実の問題や、問題はあるが事実に基づかず誹謗していることなど、色々と指摘がされるのだが、考えたすえ大統領はピアニストに、北朝鮮側は亡命の意思表明を知らず、マスコミにもまったく漏れていないので、黙っていれば貴方の立場が悪くなることはないし、米政府としてはちょうど時期的に受け容れたくないと率直に伝えたうえ、ただし、それでもどうするか決定する自由が貴方にはあり、その権利を米政府としては擁護する義務がある、とも言い添えた。
 すると、そのピアニストは「ハン(恨)」の心情だと答えた。そしてそのあと亡命の意思を公式に表明する機会を設定されたのだが、両国の関係改善が進展することを希望し、それに文化交流で自分が貢献できることを嬉しく思うし、その機会を与えてくれた両国政府に感謝する、と述べた。
 自分が退けば皆にとって良いようだから、そうするということで、これについて大統領は、彼が自由を理解していなかったと言った。そして、「ハン」を調べたら、残念とも悲しいとも憎いとも何とも言えないが、前向きの意思の要素も含む、朝鮮半島以外の何処の国の言葉にも訳せない気持ちを表す言葉であった、とも言う。
 つまり、自由とは他人がどうであれ主張するべき権利だが、それとは違う論理で東洋人が行動しているということだ。この部分だけに関しては、むしろ日本人こそ、そうではないだろうか。実際に多くの日本人は、北朝鮮の悪口を言うにしては、自由や権利について欧米的感覚として嫌悪する人が多い。


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by ruhiginoue | 2010-02-15 19:27 | 国際 | Comments(0)