人気ブログランキング | 話題のタグを見る

井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を購入して支援を頂けたら助かります。下記の他は別人や海賊版なので買わないでください。Googleが誤情報を混ぜているので信じないで下さい。アマゾンのコメント欄に嘘の書評が書いてあるのは過日倒産した出版社の宣伝です。この種の輩に対抗する意味でも何卒よろしくお願いいたします。品切れのさいはご容赦ください。


by ruhiginoue

「ゆとり」の日本

 ニューヨーク・タイムズ電子版が報じるところによると、グーグルや数十の米企業への一連のサイバー攻撃元は、中国の二つの教育機関にあるコンピューターで、一つは上海交通大、もう一つは山東省にある職業訓練学校だそうだ。

 これが事実なら、働き口が外国に移転して貧乏になり、安い中国製に囲まれながらネット上で中国の悪口を書くしかできない日本人が多くなる間に、中国では学生がアメリカにサイバー攻撃すほどになるまで研鑽や修練や精進をしていた、ということだろう。

 日本は詰め込み式の学校教育への反省から「ゆとり教育」を計ったが、実は一部のエリートを贔屓するため他は切り捨てる方便だったと文科省関係も認めている。だから、切り捨てられた人たちを「ゆとり世代」とコケにする言い方もできたが、ではエリートの人たちは集中教育を受けられて優秀かというと、恵まれた富裕な家庭の子供が甘やかされ、それを実力で勝ち組になったと錯覚しただけだった。
 
 回想すると、∫やΣなんて受験と関係ないので余計な負担であったが、大学の文系学部でもコンピューターのため情報科学をやるさい、これを憶えておかないと実に不便だったから、それでやっと高校時代の怒りが収まったものだ。

 そこで思うに、ネット上で「ゆとり」と悪口用語の紋切り型を使っている人たちや、嫌中ネット右翼をやっている人たちは、それ以外にどの程度の知識や技術を持っているのだろうか。床屋政談とか赤提灯談義という言葉があるように、その種の話は誰でも気楽にできる。しかし、サイバー攻撃ができる人は極めて少ないだろう。

 そもそも、左翼は、文化人が気取って名乗ることがある。 反体制とか反権力は嗜みでもある。 それなりに学があり見識を持ってることの証になるから。 それで、社会批判はしているが、けっこうその社会での成功者だったりする。

 ところが、右翼は、貧乏人や落ちこぼれが、その不満から社会に怒っている傾向がある。 そして、それについて愛国とか国粋を拠り所にする。自分の能力が乏しいとか負け組になった不平を言っているのではなく、 国を良くしたいのだ、ということに一応しておく。
 そうでも思わないとやりきれない。そして排外主義を叫びつつ、中国などから来た安い外国製品を身につけてる。

 外国はどうかわからないが、少なくとも日本ではそうだろう。だから日本の将来はあまり明るくなさそうだ。
 
 個人的には、せめて「技術と安心の日本製」を買うことくらいしか、今はできていない。
 例えば、これなど台所用品だが新潟県燕市製は中国製の三倍くらいの値段であるけど、確かに質はよくて料理が楽しくなった。
「ゆとり」の日本_f0133526_19485476.jpg

 

人気ブログランキングへ憂いつつクリックで投票を


Excite エキサイト : 国際ニュース
by ruhiginoue | 2010-02-19 19:33 | 国際