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by ruhiginoue

髭は威張る為のもの

 俳優の森繁久弥が『忠臣蔵』で吉良上野介を演じたさい、トレードマークのヒゲをそのままにしていたので、時代小説家の池波正太郎が批判したことがある。ヒゲは封建時代に威厳を示すために生やすもので、これは日本の場合、戦国時代に武将たちが皆そうしていたけれど、江戸時代に「天下太平」となったので、謙るためにヒゲは御法度となっており、吉良上野介のように皇族をもてなす役割をする人であれば尚更であった。なのに時代考証と役作りがなっていないということだった。これに対して森繁久弥は、絶対に生やしていなかった証明は無いと開き直っていた。
 ところで、郵便事業会社灘支店に勤務する男性が、ヒゲを理由に手当を減らされたとして、慰謝料などを求めた訴訟を起こしていたが、神戸地裁は同社に約37万円の支払いを命ずる判決とした。原告側代理人は「客に不快感を与えない場合に手当を減らすのは不当だという判断だろう」とのこと。
 武将ではなく無精のヒゲは身だしなみとして客に失礼だから問題であるが、そうではなくお洒落として生やしているのなら、個人の自由であるはずだ。ただ、もともとヒゲは威張るために生やした歴史があるので、職場としても、客に威圧感を与えてはいけないと考えたのだろう。
 他にも、パンチパーマとかスキンベッドが、恐い印象を与えるとして問題になることがある。『スタートレック』のライカー副長は、童顔だったので指揮官になったら威厳を出すためヒゲを伸ばしたと言っているし、ピカード艦長のスキンヘッドは天然だから仕方ないのかもしれないが、あれだけ科学が発達しているのだから優れた発毛剤もあろうけど、あえてあの頭にしているのかもしれない。
 とにかく、職場の規律と外部への礼儀は尊重すべきではあるが、それらは主観的な印象によるものなので、強制により従わないなら減俸とまですれば、やはり問題になるということだろう。そして判断は個々の事例による「ケースバイケース」ということになるのだろう。


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by ruhiginoue | 2010-03-26 18:54 | 司法 | Comments(0)