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by ruhiginoue

高裁で逆転無罪とは異例

 公務員が、その地位を利用して政治的な主張を市民に強要することがあってはならないということで、公務員の政治活動は禁止されている。
 だから、公務の中で、あるいはその身分を明らかにしたうえで、どこかの政党なり政治家を応援することは問題であるが、そうではなく、仕事とはまったく別に、誰でも出来る単純作業をしたことで違法とするのは間違いであると批判されてきた。
 しかも、単純作業を手伝っただけで違法とされたのは共産党であり、これが自民党では今まで役所ぐるみ選挙を堂々として強制まであったが、いくら批判されても司直の手が及ぶことはなかった。だから実に露骨な政治弾圧だと言われてきた。
 ところが、その、旧社会保険庁の職員が衆院選前に、近所で共産党の機関紙「しんぶん赤旗」を配布した(03年)として国家公務員法違反の罪に問われた裁判の控訴審判決(今年3月29日東京高裁)では、罰金10万円・執行猶予2年とした一審の東京地裁判決を破棄し、被告に無罪を言い渡した。
 中山裁判長は、被告の配布行為を罰することは国家公務員の政治活動の自由に限度を超えた制約を加えるもので、表現の自由を保障した憲法に違反すると判断したが、これは今年度替わりの時期で異動か退官につき政治的圧力を気にしないで済んだのか、あるいは自民党が政権から転落して圧力がなくなったということか、どちらにせよ、異例だ。
 通例だと、地裁で無罪でも高裁で逆転有罪それも強引に、であった。そのような裁判官を高裁に集約し、地裁で進歩的な判決が出たら片っ端から潰すとの工作がなされたためだった。それが逆というのは、情勢がやや変わったということだろう。

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by ruhiginoue | 2010-03-30 20:52 | 司法 | Comments(0)