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by ruhiginoue

麻薬に甘いとアメリカに非難されてきた

 中国が、日本へ麻薬の密輸をしようとした日本人を死刑にした問題だが、これについては、日本が厳罰主義に傾いている情勢を見込んでの見せしめではないかと前に指摘した。
 まず、ヨーロッパなど死刑廃止諸国とは違い反発されにくいし、また、日本政府が抗議しても、新政権は犯罪に甘いと非難されることを恐れ、弱い調子となるだろう。現に、弁護士出身の法務大臣が死刑廃止論者だから犯罪が増えると決めつけてネット右翼たちが騒いでいる。
 それらを中国は見透かして、日本を生け贄としている。そこまで計算する中国に対し、日本の嫌中派たちは、嫌っている相手に向けて簡単にひねられると気づかず手首を差し出してきた。
 それに、シンガポールが外国の要人や王族でも例外は無しと容赦なく死刑にするなど、アジア諸国が外交関係を一時的に犠牲としてまで麻薬に厳しくしてきたのは、アメリカが、隣の南米の問題を棚に上げてアジアを侮辱してきたことがある。
 アジアでは麻薬に対して意識が低く、そのため当局の取り締まりがなっていないと非難してきた。そして日本に対しても、同様の非難をGHQのタカ派たちがやってきた。よその国はともかく日本では麻薬の取り締まりは厳しかったのであり、野放しというのはとんでもない誹謗である。
 ところが、松川事件や三鷹事件などアメリカが背後にいての共産党弾圧の冤罪事件と言われる事件が相次いだ時期に、共産党が資金源とするため北朝鮮などから麻薬を密輸しているというデマがGHQの一部から流されて、これというのも日本の警察は麻薬の取り締まりを全くしてこなかったからだとデタラメも言った。このことは日本で人体実験をしたCFサムス軍医が文章にまでしている。
 そして日本の当局は、アメリカに迎合してしまい侮辱に抗議して来なかった。ほんとうは厳しくしてきたのに。
 そして今では、麻薬に厳しくしているという中国の政治的パフォーマンスに利用されている。日本は根本的に戦略を誤ったというより戦略をもってこなかったのだ。新政権は戦略について専門部署を設けているが、未経験なので果たして上手くいくかどうか。上手くいくとしても、それまで時間はかかるだろう。

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by ruhiginoue | 2010-04-05 20:26 | 司法 | Comments(0)