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by ruhiginoue

北欧ばかり

 アフガン以下アフリカ諸国が最悪なのは戦乱が続くからだが、良いほうの上位は北欧ばかりだった。

 子どもたちに国際援助を行う非政府組織(NGO)セーブ・ザ・ チルドレンが世界160カ国を対象に、教育や経済、保健医療などの面で得られる機会をもととして、女性や子どもの福利を調査し、母親になるのに最も恵まれた国をランク付けして毎年発表している「母親指数」2010年は、ノルウェーが1位、オーストラリアが2位、次いでアイスランド、スウェーデン、デンマークとなった。一方、最下位はアフガニスタンで、そのほかニジェールやチャドなどアフリカ諸国の多くが下位に位置付けられた。

 北欧では、社会の一般的な認識として、他人を出し抜いて自分が良い思いをしようというのは間違いとされているようだ。これが根本にある。
 ところが少子化問題をとやかく言う日本は、小泉竹中路線でアメリカのようにするのが良いと言い出して、その害悪が今では指摘されているけれど、一時は引きずられた菅直人も、強調社会より競争社会のほうが活力があると言っていた。
 では、そのアメリカ競争社会の実情はどうか。『ゴッドファーザー』で有名なマリオ=プォーゾが指摘していたが、アメリカ人は平等な社会を求めず、他人を出し抜いて自分だけ良い思いをしたいと願い、では他人より努力したり才能があったりするかというと、そんな人はごく希で、だからアメリカでは宝くじがとてもよく売れる。
 つまりアメリカはそれだけ情けない社会ということだ。それに追従した日本は、どうして一時的だがそうなってしまったのか考えると、そのような風潮に安易に流される人が草の根レベルで相当にいたからではないかと思う。
 例えば、やはり、他人を出し抜いて自分は成功して見せると言うけど、それでしていることはアムウエイの洗剤売っていたとか、そんな連中をあちこちで見かけたものだ。そんな連中はどうせ成功しないのだけど、ただ、威勢だけはやけに良くて、地道に努力してる人たちを見下しながら、周囲の人たちを自分たちの側に引き込もうとする。マルチだから当然だが、その感覚が一定の層に一定の浸透をしているはずだ。
 つまり商売は成功しなくても、意識だけは染みついているのだろう。そこから洗い流さないと、なかなか現状は改善しないだろう。

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母親になるのに最良の国はノルウェー、最下位はアフガン=調査 | Excite エキサイト
by ruhiginoue | 2010-05-05 11:59 | 国際