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by ruhiginoue

731部隊に関与の鈴木俊一元都知事が死亡

 鈴木もと都知事が死んだ。しかし彼が手を貸して死に追いやられた大勢の人たちのことを知っていれば、彼が都知事を最も長く務めたことについて、日本の社会について最も暗澹たる気持ちとなるはずだ。

 彼は生粋の官僚だったが、戦前は荒唐無稽な防空演習を指導し、このため東京大空襲で都民が亡くなることになる。ところが戦後になってこの保障はなされなかった。ドイツではドレスデン爆撃の被害者を救済しているのに。

 また、彼は残酷な人体実験で有名な731部隊にも勤務していた。中心人部の石井四郎は晩年に悔いていたらしいが、鈴木俊一は平然とし続け政界進出する。
 その都知事選挙では、自分の演説の場を確保するなどのため暴力団を使っていたことを、野坂昭如らが問題にしていたが、圧倒的な自民党らの勢力とマスコミ懐柔によって、批判の声は圧殺された。

 そして、何もせずにケチケチしていただけなら誰でもできるという財政黒字についても、テレビで『共同』とか『時事』とか昔から権力にすり寄る通信社の御用論説委員が「最も優秀な知事」と歯が浮くような絶賛を繰り返した。

 そのうえで、最後にはあのスターリン建築と海外からも言われた都庁舎を建設し、あれだけケチをやっておきながら税金無駄づかいと批判され、表向きの政策とは異なり巨費を投じて豪華建築をしたということで、鈴木都知事はルーマニアのチャウセスク大統領と同じだと、落合信彦らに皮肉られた。

 このように、最悪の人物が中枢に食い込んでいたことは、日本の政治の暗部を象徴している。HIVや肝炎などの薬害と、その原因に「731」との関連で人命軽視体質があったことを指摘されているが、鈴木俊一が首都の知事になるのだから、無理もない。

 この鈴木都政を批判して青島幸夫が選挙で圧勝し知事となるが、大変さに参って中途で投げ出し、石原都政を招いたのだから、批判する側にも問題があったことは。言うまでもない。

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Commented by 秒針の秋 at 2010-05-17 08:00 x
戦前と戦後の連続性、あるいは「最悪の残党」について考えるとき、「内務省」というのが重要なキーワードになりますよね。もうずいぶん前に読んだ本ですが、田原総一郎の『警察官僚の時代』というルポに、そのあたりのことが書かれていたと記憶してます。
ただ、私はいまでは田原氏のことをすっかり軽蔑しているので、この本を人に薦めようとか、自分で再読してみようとか、そういう気にはまったくならないんですけどね(笑)。
Commented by ruhiginoue at 2010-05-17 08:29
 おなじころに活躍した中曽根総理も内務省にいたはずです。
 田原総一郎氏は「電通」という本で、大企業と報道をつなぐ広告代理店が現代の内務省だと指摘したましたね。
 映画化もされた「原子力戦争」という名著もありました。
 それがどうしてテレビのバカ司会者に成り下がったのでしょうかね。
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by ruhiginoue | 2010-05-15 10:09 | 政治 | Comments(2)