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by ruhiginoue

本屋さんの匂い

 アマゾンが、本の注文取り寄せを日時指定できるようになったと広報している。セブンの、コンビニで24時間受け取りに対抗する意味もあるのだろう。
 スーパーやコンビニで雑誌が買えるようになり街の本屋さんは大打撃だったが、さらに単行本までコンビニで買えるようになり、カタログと注文はネット。
 一方、テナント不況のためビルには空きが多く、そこへ大都市部の大書店は図書館顔負けの売り場を構えており、こうでないと本屋は経営していけない。
 これで地元の小さな本屋さんがバタバタ潰れている。もともと本屋は依託販売なので仕入れ分の資金が少なくてすみ、開業しやすかった。そして、店舗が狭くても、定収入になる雑誌と、売れ筋の本とで安定した収入となり、そこへ店主のこだわりの本というやり方だった。そのモデルが崩壊した。
 かつては本屋の経営者は博識な人が多く、自分でも本が好きな店主は読書しながら店番し、客の質問には旧刊でも新刊でもだいたい諳んじていて回答できたものだった。小さな街の本屋は憩いの場で、入ったときのインクなどによる独特の匂いにそそられたものだった。
 それが無くなり、ネットで選んで注文してコンビニで受け取りそのさい料金だが場合によっては支払いもネットバンキングとなり、大書店でも店員に質問すれば機械を指して「それで検索して下さい」という具合になったのだった。

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by ruhiginoue | 2010-08-04 20:04 | 社会 | Comments(0)