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by ruhiginoue

楊外相と前原外相

 中国外務省の胡正躍次官補が、日本の前原外相を厳しく批判したそうだ。前原外相は中国に対して強硬な態度をとっているが、そのさい極端な発言をしているという。
 前原外相に信念と戦略があってのことなら、強硬でも極端でもどんどんやれば良い。しかし彼の資質から、ただのウケ狙いと人気取りでしかない可能性が高い。そうなると国益を損なう。
 大阪府知事などに見られる通り、政治家はポピュリズムに迎合しがちである。無能でも不真面目でも、人気取りがうまくいけば当選して地位を得られる。
 ところが中国では政治家も官僚に近いから、民意とか世論など無視して仕事の実績だけで評価される。これを民主的でないと非難しても、外交交渉では勝敗がすべてだ。低い民度に合わせる必要がない分、中国は有利だ。
 では中国のようにするのが良いだろうか。これについては、中国で翻訳され最も人気があるSF小説『銀河英雄伝説』の一場面を連想する。ラインハルト皇帝から衆愚政治に至りがちな民主主義の欠点を指摘され、無能だと困るが有能な者によるなら独裁体制のほうが優ると詰め寄られたヤン提督は、明確に反論する。それでは人民が社会にたいして失敗に責任を負わず、成功でもその恩恵はただのおこぼれでしかなく正当な対価とはならない。
 ところで中国はヤン外相で、名前は皮肉かつ手強そうである。

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by ruhiginoue | 2010-10-22 02:09 | 国際