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by ruhiginoue

死刑の矛盾

 横浜地裁で、強盗殺人などで死刑判決を受けた被告が、罪を悔いて死刑を受け容れると言い、控訴しない意思を示したが、異例にも裁判長が、内容の重要性から控訴を提案し、また、反省しているのに死刑はおかしいと言って弁護士は控訴したそうだ。
 そもそも、大変凶悪な犯罪をしでかしておきながら、反省しないので救いようがないと死刑になるものなのに、大変凶悪な犯罪をしでかしたのだが、進んで死刑になろうというほど反省をしているから、死刑にするのは変だというわけだ。
 この他にも矛盾は起きている。自殺しようと思ったが、ただ死ぬのはつまらないから誰か巻き添えにしたうえ死ぬ手間を省こうと考え、そのために死刑になろうと殺人事件を起こしたと言う被告に、それは身勝手な犯行で許せないから死刑と、結局身勝手な犯行の目的のとおりにしてやる判決も出ている。
 これは制度に根本的な欠陥があるためなのだが、そういうことを考えられない人たちが多い。そんな人たちは、現実の事件について知ろうともせず、参考になる本などたくさんあるのに読まず、弁護士が何か工作をしたと根拠もなく決めつけて非難し、それにより意味のある議論をしたような錯覚をして、安易かつ無理矢理に、自分を納得させているものだ。
 そんな人たちは、わからないなら正直にわからないと言うべきである。

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Commented by midori at 2010-12-01 20:32 x
「本人は反省して死刑を受け入れると言っているのに弁護士が控訴する」
本人は延命治療を望んでいないのに気管切開されるかのようです。本人の意志はどこに行ったのでしょう。
Commented by ruhiginoue at 2010-12-01 22:11
 そこまで反省しているのだから殺すことない、というわけですね。つまり死刑は償いではないのです。そこで問題なのは、では反省もしない奴は生きる資格がないので抹殺と、権力や烏合の衆が決めて実行して良いのかということです。
Commented by midori at 2010-12-02 22:21 x
裁判で闘うのは被告ではなく弁護士なのでしょうか。
Commented by ruhiginoue at 2010-12-02 23:26
 代理で闘うわけで、本人が周囲に責められて反論したくてもしにくいときにこそ意義があります。
 はたして本当に死刑でよいと本心から当人が思っているのか、それはわからないのです。
Commented by midori at 2010-12-02 23:55 x
本人が本心から死刑を望んでいたとして、一方で弁護士が本人の意志に反して控訴したのだとしたら、次の裁判を行う意義は本人のためではなく、被害に遭った方々や遺族の方々のためでもなくなります。
ただ、弁護士がある意味勝手に被告の本心が別にあるのではないかと考えて控訴した場合、被告は裁判の最中に死刑についての考えを変える可能性が出てくると思います。時間をかけることで気持ちが変わる、或いは気づくことがあると思います。
Commented by midori at 2010-12-02 23:59 x
弁護士はどう考え控訴し、被告は控訴をどう受け止めているのか。
どちらにしても被害に遭った方々の遺族の方々には、控訴と、続く裁判はつらいものでしかないと思うので複雑です。
Commented by 脱兎Ⅲ at 2010-12-03 02:31 x
寄ってたかって「お前は悪い」「死ね」と言われたら、何も悪いことをしていない人でさえ「そうなのかな」と思いこみそうになる。
これが実際に悪いことをしたと悔いている人なら、なおさらだろう。
だから本人が望まなくても、客観的に専門家が見て判断し控訴することは本人のためだろう。
Commented by カナヤ at 2010-12-07 22:16 x
本人が望んでいない控訴だとしたら、死刑になるより、次の法廷を乗り越えることの方が、被告にとっては重いことかもしれなくても?
Commented by ruhiginoue at 2010-12-09 16:34
 そこは悪いことをしてしまったのだから仕方ないでしょう。
 犯罪者が人命を奪ったのは個人の違法行為ですが、死刑は社会の制度として合法的に人命を奪うことです。
 だから社会の責任に於いて、その社会の一員の命を奪うことについて慎重になるのは、市民の権利です。
 その市民の権利を奪うことは、権力にも犯罪者にも、許されないのです。
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by ruhiginoue | 2010-11-30 23:36 | 司法 | Comments(9)