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by ruhiginoue

不良外人を排斥しない日本の「ファシスト」

 青森大でここ3年間に122人もの外国人学生が、通学実態がなく飲食店などで働いていたため、偽装留学だとして除籍されたうえ国外退去勧告を受けて、大半が帰国したそうだ。
 このような報道があるたびに、外国人排斥を叫ぶ人たちが少なからずいるのだが、そのような人たちが支持する政治家たちは何故か、口では外国人蔑視を言いながら現実的な排斥を行わない。普通「ファシスト」と言われる政治家たちは、治安とか失業の対策として外国人排斥を実行し、そのやり方に問題があって批判されても、深刻な世相により不安をかかえる庶民たちからは歓迎され、その支持の多さを利用して政敵を弾圧するものだ。
 ところが、それは外国の話であり、日本では違う。象徴的なのが、「ファシスト」と言われることが特に多い政治家の代表格である石原都知事だ。彼には、災害時に不良外人たちが治安を乱すから自衛隊の出番だと差別用語を使って訓示したいわゆる「三国人発言」がある。これはまるで関東大震災のときの朝鮮人暴動デマのようだと批判されたし、外国人への酷い差別であるし自衛隊にも失礼だから、辞任も含めた責任のとりかたを考えるべきではないかと記者会見で問われた。だが、彼は開き直っていた。
 そこまで言っておきながら、実効ある外国人排斥はしていない。だから東京でも、この不景気で仕事が欲しい日本人が溢れているのに、あちこちで外国人が働いている。こんなに安くこき使える外人が大勢いれば、一部の経営者は悦ぶが、しわ寄せは都民とか国民に来て当然だ。
 ところが、石原都知事は圧倒的支持をされてしまう。ファシストと批判はされるが、ファシストとしての実態が伴っておらず、挑発的な発言はするが実行はしない。でも、口だけで楽して支持されるなら、誰だってそうして当然だろう。
 こうなってしまうのは、まず支持している人たちがいいかげんだからだが、そのうえ批判している人たちもいいかげんだからだ。「三国人」なんて差別ではないかと糾弾しても、それで開き直れる支持が集まっているのだから、そんな批判は倫理的ではあっても無力である。だから、そんなに不良外国人が心配なら、都知事は具体的にどんな対策を考えて実行しているのかと問い、何か深刻な事態が起きてしまったら自衛隊に丸投げでは無責任ではないかと批判するべきだった。そうすれば、支持していた人たちが、ウケ狙いの煽動ばかりをしている石原都知事を支持する虚しさに気付き始めるだろう。
 しかし、これを言うと、外国人排斥を推進しろと主張しているように錯覚されてしまうので、それは嫌だから、自分の批判が無力でも倫理的ではあるとの自己満足に走ってしまう。それではいつまでたっても石原のような政治家を追い落とせない。
 だから、あくまで作戦として、とにかく石原の支持を減らしてやろうという手段をとるべきなのだ。見せかけファシストの石原がいなくなったら、代わりに本格的なファシストが出てしまう、という危険があるなら別だが、人材難の政界にその可能性は見出せないし、もし誰かいたとしても、こんなにいいかげんな投票をしている有権者が多い現状では、本物が支持を得て当選することはない。あれば最初からその人が支持されていて、石原の出る余地はもともと無かったはずだ。
 
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by ruhiginoue | 2011-01-05 13:30 | 社会 | Comments(0)