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by ruhiginoue

駄洒落の大御所でもあった和田勉氏

 演出家の和田勉氏が、ガンのため八十歳で死去したそうだ。
 彼はNHKのドラマで活躍したのちお笑い系のタレントとしても知られるようになった。もちろんテレビでコメントして見識を発揮しもするが、真面目な話をしながら必ず駄洒落を言う。例えば、死んだ人の霊が乗り移った石という話で、おそらくオカルトなんてくだらないと思っていたのだろう、「この石には意思がある!」
 この点は今日本を代表する作曲家である池辺晋一郎氏と双璧であった。ドラマの音楽でも有名な池辺氏も、やはり真面目な話をしながら最後は必ず駄洒落となり、例えば「緻密な演奏をしようとして、四重奏団は始終相談している」
 駄洒落はともかく演出手腕は優れた和田氏だったが、和田氏の配偶者であった衣装デザイナーのワダエミ氏は、黒澤明監督の『乱』で日本人で初のアカデミー衣装デザイン賞を受けているが、その黒澤作品は『七人の侍』など衣装が素晴らしく、監督の細かい配慮が伺えるが、他の多くの日本人演出家とくに自分のダンナは衣装に無頓着だと言っていた。
 もっとも、その衣装について、すべて独創するのは黄金期のハリウッドなら当たり前のことだったけれど、それをしているのは黒澤明の他はデビッド=リーンとスタンリー=キューブリックだけになってしまったと、ジョージ=ルーカスが嘆いていたものだった。
 なんかみんな亡くなってしまったような感じだが、時代劇とSFだけでなく現代劇でも衣装はオリジナルデザインによって仕立てるのは予算の関係から難しいにもかかわらず、一部ではそうしていて、例えば最近の映画では大人のラブコメ『そんな彼なら捨てちゃえば?』では、ドリュー=バリモアもジェニファー=コネリーもベン=アフレックもみんな、この映画のために設計された衣装を着ていた。
 ところがテレビでは、もともとスポンサーとのタイアップだが、しかも地デジによって出演者が身につけている物の情報も同時に送られるそうで、もうドラマではなくカタログである。これについて和田勉氏はどう思っていただろうか。

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by ruhiginoue | 2011-01-18 13:00 | 映画 | Comments(0)