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by ruhiginoue

『宇宙戦艦ヤマト』とカルト

 昨日、出版関係の会合で、『宇宙戦艦ヤマト』について講演のようなことをしたのだけど、ここでカルトとの関係の話がもっとも盛り上がった。
 もともとは、映画の著作権という話題だった。日本がベルヌ条約の加盟国でありながら、非加盟のアメリカで翻訳して出版される予定もないのに、著者名の前にコピーライトを示すマルCのマークがあったりするけど、映画についてだけは例外となっていて、アメリカ同様に財界の圧力により、監督ではなく製作者が著作権者であり、日本映画監督協会が問題にしている。
 そこで、『ヤマト』は、西崎義展氏と松本零士氏とで、著作権を巡る裁判に発展したことが恰好の題材だったため、この問題を本や雑誌に書いている立場として講師のようなことをしたのだが、そこでカルトとの関わりも話題となった。
 このところのスピリチュウアルブームで、そこに危ないカルトも付け込んでいるそうだが、そこへ同時に『宇宙戦艦ヤマト』も、アニメが再製作されたり、実写版が作られたり、その間に生みの親であるプロデューサーの事故死があったりと、久しぶりに話題になっている。
 周知のとおり、『宇宙戦艦ヤマト』は、映画化によって人気が決定的となったけれど、映画化にはもちろんリスクがあり、これで製作者が損しようと破産しようと勝手であり自己責任だが、映画館および間をとりもつ配給会社としては、他にも上映を求める映画はあるのに、テレビアニメの映画化それも最初の放送で視聴率不振により打ち切りとなった作品であるから、難色を示して当然であった。
 そこで、映画館と配給会社を説得するには、前売り券がある程度売れていることを示すのが一番で、文化事業に貢献していると宣伝している企業や各種団体にまとめ買いしてもらうのだが、そこで西崎氏は創価学会に依頼していて、そもそも創価学会の宣伝映画『人間革命』の舛田利雄監督は、『宇宙戦艦ヤマト』映画版の監督であり、その縁は当然あったわけだ。
 だから、「ヤマト」ヒットの陰に創価学会ありと言われるのだが、昨日の会合を主催をしているは創価学会批判本を何度も出している出版社だから、この話には関心を寄せて当然だろう。
 また、あのオウム真理教の信者だったが、上裕幹部と共に脱退した元信者も来ていて、毒ガス攻撃とコスモクリーナーなど、あの団体が起こした事件が、いかに『ヤマト』を見て育った世代かという話に対して、まったくその通りだと言っていたのだった。
 こういう話は、「純粋」なファンだと怒ってしまうのだが、昨日は別の関心を持つ人たちが集まったのだった。
 そして参加者の中の女性が指摘したことが面白かった。西崎氏と松本氏の裁判が、結局は妥協して話し合い、訴訟外和解という決着となり、これは再映画化にとっても好材料となったのだが、これは男同士だからそういうことが出来たのだろうという。
 ところが、原作者と漫画家とで著作権で揉めて裁判になった『キャンディキャンディ』は、女と女の対立だから、これは絶対に妥協とか歩み寄りはしないだろうという。今でも売れば絶対に儲かるのに、関連商品が発売されていない。こんなこと、男には我慢できないが、女は意地が優先するのだそうだ。
 というわけで、医療裁判関係の話をするよりも、人の集まりと話の盛り上がりが勝っていた昨日であった。

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Commented by nakatsu at 2011-02-06 19:53 x
「ヤマト」は良くて「キャンディキャンディ」が封印のままなのはそんな事情があったのですか。

サンダーマスクのテレビ版も封印だそうですけど、手塚先生のコミックが読めるのが不思議です。
Commented by ruhiginoue at 2011-02-07 17:30
 「サンダーマスク」は、画質が悪いものがyoutubeに投稿されてました。
 正規発売がない原因はやはり著作権問題でした。
 手塚治虫原作というけど、これは松本零士の「光速エスパー」と同じで、テレビとは別物の、タイアップとしてコミカライズされたものでした。
 だから、あくまで揉め事は製作会社だけの問題で、これに漫画は関わっていないから、出版には影響してないようです。
Commented by ruhiginoue at 2011-02-10 23:43
 訂正とお詫び。
 会を主催しているのは、出版社ではなく同出版社の重役が個人の資格によってです。
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by ruhiginoue | 2011-02-05 16:21 | 映画 | Comments(3)