コメントの他に、表示されている著書をクリックしてその感想をアマゾンのレビューに投稿してくださることも歓迎です。おたよりはこちらへruhiginoue@excite.co.jp


by ruhiginoue

AC公共広告機構はいかがわしい

 地震のため宣伝自粛する企業が相次いだため、ACこと公共広告機構の宣伝ばかりがテレビとラジオで流れている。
 かつて日本船舶振興会の宣伝が、あの笹川会長の「一日一善」などと言うので、公共の電波で思想信条を宣伝していると問題になったことがある。しかし、いちおう競艇の宣伝であり、目立ちたがり会長のスローガンも抽象的でありきたりだったから、規約違反とまではならなかった。
 しかし、公共広告機構による宣伝は、善意を広報するものの体裁をとりながら、しばしば価値観の押しつけをしていて、時には、議論になり意見が分かれて対立している事なのに、利権を持つ側のほうの肩を持ち、反対側には巧妙に誹謗中傷をする、大変悪質なプロパガンダである。
 もっとも悪質なのが、かつて指摘した臓器移植の宣伝である。おかげで助かる命があると美談仕立てで絶賛しているだけでなく、反対する人や協力しない人への威圧になっている。
 そうとは気づかずに、感動してしまう人もいるだろう。
 CMの一つでは、ニコニコしながら「人の役に立ちたい」「人の命を救いたい」など当然だと言って臓器を提供する意思表示カードを手にした人たちの姿のテレビ宣伝があり、同時に、提供の意思表示をしていない十代の女の子が残念そうに「お母さんがダメって言うから」と言う。
 意思表示のカードは、身体の部位ごとに、提供するかしないかを記入するようになっており、一切しないという選択肢もありながら、こんなCMをしているのである。
 しかも、死んでいないのに死んだことにされ臓器を摘出された現実や、障害者が狙われている実態があり、そこから反対があるのだが、これは無視していて、ところが利権を生み出す高額な臓器移植は無条件賛美で、協力する人は思いやりのある偉い人、協力しない人は悪い人と印象づけている。
 このようにして、公共電波を使用しながら「空気を読め」という意味での「空気」が、莫大な費用をかけて作られてきており、そんな中では、親でも子供本人でも、皆が自分でよく考えたうえで自由に意思表示が出来るはずがない。自分の身体生命に関わることであるから、周りの雰囲気がどうであれ、自分で決めるべきことであるはずなのに。
 まったく、電気を使って快適な生活というのと同時に、地球温暖化の問題をみんなで考えましょう、と言いながら、考えさせるのではなく原発推進に誘導する宣伝が氾濫してきたけれど、それと同じ手口である。
 そんな公共広告機構のインチキ美談宣伝に、騙されてはいけない。昔から言われているとおり、危険な道は善意によって舗装されるのである。
 

人気ブログランキングへ1日1回のクリック投票を!

ファッション - エキサイトニュース
[PR]
by ruhiginoue | 2011-03-17 22:21 | 社会 | Comments(0)