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by ruhiginoue

東北大学名誉教授の北村晴彦氏と集英社の佐藤眞氏の非常識

 真実より安心を求める人が多いとはいえ、非常識は駄目だ。
 17日に朝日ニュースターで放送された『ニュースの深層』に出演した、ノンフィクション作家の広瀬隆氏の発言は、かなりの反響があったようで、これに焦って慌てて否定に走った人たちがいる。
 その一人は、東北大学名誉教授の北村晴彦氏、もう一人は集英社インターナショナルに属しているらしい佐藤眞氏であり、この二人はすっかり低劣漫才コンビである。
  これはニュースというよりコラムのサイト「ガジェット通信」が、紹介していて、東北大学名誉教授の北村晴彦氏がコメントをよこしたというのだけど、なんと「もともとは明治大学准教授の藤本由香里さんからの質問に対する答えとして書かれたものです。北村さんは番組映像を観ておられません」と明言している。しかも、「以下の記述は、藤本さんのメールへのお返事として記しています。広瀬隆さんの放映画面を直接見たわけではないので、内容認識の違いがあるかも知れませんが、あくまで知人へのお返事という趣旨であることをご理解ください」と、駄目押しをしている。
 それでいて、広瀬発言について「修正」すると言っている。しかし内容は「反論」である。そもそも修正とは、趣旨は同様でも正確を期すためにするのが普通であり、少なくとも見解や結論について反論することではない。 
 ここで思い出したのは、やはり原子力施設で問題があったとき、いかにも業界から売り込まれたような否定記事を「週刊新潮」が掲載し、その見出しが、不安げな報道を「修正」するというものだった。だからこれもその筋から働きかけがあったと疑われるが、それはともかく、そもそも見ていないのに反論したり否定するのは論外だ。実際に、要約の又聞きに対して「何を意味するのか分かりませんが」と言いながら、明らかに発言趣旨を取り違えて否定している。これは番組を観た人なら誰でも簡単にわかることだ。
 そんな談話に対して、集英社の佐藤眞氏が、こんなコメントを寄せている。
 「この番組の視聴をさかんに薦めているジャーナリストや文化人がTwitterなどで多数おられて大きな声を出している。本当は批判のために我慢して見たほうがいいのだろうけれど、この冷静な指摘を見る限り、やはり予想通りだったなぁと思う。脅したり、強い言葉、汚い言葉、情緒的な言葉であれこれ言う人はあまり信用できない。こういうふうにおだやかに指摘する人のほうが信頼できる。これが人生の経験則というものだろう。でも、世の中の人は声の大きな人に、つい耳を傾けてしまう。そこが残念。」
 集英社では、そこで働いている人のお瑣末な人生経験則がどうであろうと、報道でも論評でも物事について判断するさい、オリジナル情報源を確認するべしという常識が無くても通用するのだろうか。
 それはともかく、番組を見ておらず一部又聞きしただけの人が、番組の正確な内容を知らないと告白しながら否定しており、しかもその否定は番組内容全体のごく一部に対してだけで、そこへ、やはり番組を見ていないと正直に告白している人が、内容は知らないけど印象でなんとなく否定のほうが正しいと言う。
 ここまでくるとお笑いなのだが、そんなお笑いでしかできないほど、現在の事態は深刻なのだろう。広瀬隆氏がすべて正しいか、それはわからない。しかし、こんな低劣漫才が、否定のトップバッターなのである。
 なにより、日本の原発は大地震でも大丈夫だと言い続けてきたけれど、それが誤りあるいは嘘であったことが、実証されてしまったのだ。この巨大な現実の前で、原子力業界の人たちがちっぽけな抵抗を試みても虚しいだけだ。
  
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ネットコラム - エキサイトニュース
by ruhiginoue | 2011-03-19 05:27 | 社会