被害者がいる場合の表現
2011年 03月 25日
震災を報じる外国メディアで、戯画とかカリカチュアの類いが問題になっている。前に、ウルトラマンが慌てて津波から逃げるイラストが、不真面目であると批判されたけれど、今度は米誌「ブルームバーグ・ビジネスウィーク」が、表紙にひびの入った日の丸を掲載して、日本総領事の抗議に対し同誌は配慮が足りなかったと認めたという。
日本を表すのにウルトラマンというのはどこから出た発想か不可解だが、描いた人はウルトラマンをよく知らないのが明らかだ。『帰ってきたウルトラマン』には「ウルトラバリアー」という超能力で津波を押し戻す場面がある。
米紙は、たんに日本が被害に遭ったことを表現しただけなのだが、ふつう国旗を損壊する表現は、その国への批判である。自国の社会体制への批判として国旗を利用したものとしては、大島渚監督の映画に日の丸を黒くしたタイトルバックがあり、英国のアラン=パーカー監督はアニメでユニオンジャックが崩れ十字架となり墓標と化す描写をしている。もちろん、見て怒った人たちがいるけど、それが狙いである。
しかし外国に対してやると、自国を批判する自由とは意味合いが違ってくる。しかも、悲劇を表現するとなると、なおさらである。
また、原発を皮肉ったロシア民謡の替え歌「チェルノブイリでドンジャラホイ。ャンシャン、セシウム、ウラニウム、髪の毛抜けて、血を吐いて。キエフ市内の病院は、被爆者がそろって賑やかだ。アーホーイホイのドンジャラホイ」というのは、事故の恐怖を唄っていても、被害者が聴いたら侮辱と感じるだろう。
まして「天罰」とか「天の恵み」なんて、論外である。
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日本を表すのにウルトラマンというのはどこから出た発想か不可解だが、描いた人はウルトラマンをよく知らないのが明らかだ。『帰ってきたウルトラマン』には「ウルトラバリアー」という超能力で津波を押し戻す場面がある。
米紙は、たんに日本が被害に遭ったことを表現しただけなのだが、ふつう国旗を損壊する表現は、その国への批判である。自国の社会体制への批判として国旗を利用したものとしては、大島渚監督の映画に日の丸を黒くしたタイトルバックがあり、英国のアラン=パーカー監督はアニメでユニオンジャックが崩れ十字架となり墓標と化す描写をしている。もちろん、見て怒った人たちがいるけど、それが狙いである。
しかし外国に対してやると、自国を批判する自由とは意味合いが違ってくる。しかも、悲劇を表現するとなると、なおさらである。
また、原発を皮肉ったロシア民謡の替え歌「チェルノブイリでドンジャラホイ。ャンシャン、セシウム、ウラニウム、髪の毛抜けて、血を吐いて。キエフ市内の病院は、被爆者がそろって賑やかだ。アーホーイホイのドンジャラホイ」というのは、事故の恐怖を唄っていても、被害者が聴いたら侮辱と感じるだろう。
まして「天罰」とか「天の恵み」なんて、論外である。
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by ruhiginoue
| 2011-03-25 23:39
| 国際