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by ruhiginoue

節電に反対していた朝日新聞だが

 夏の電力需要が心配されているが、もともと日本の消費はバカげていた。
 日本で電力消費が頂点となるのは、甲子園大会の決勝戦の時である。大勢の人たちが冷房の効いた部屋でテレビを観るからだ。高校球児たちが猛暑の炎天下に苦闘している姿を、大人たちは涼しく見物して面白がっている。
 しかも連戦により選手の身体にさらなる負担となっている。酷暑の時期を避けたうえ試合の間隔を空けるよう改善の提言がなされているのだが、そうすると盛り上がりに欠けると高野連は反対する。これでは興行であって、教育の一貫である学生スポーツではなくなってしまう。
 こんな夏の甲子園を後援しているのが朝日新聞だが、かつて朝日新聞では、勤め人たちの夏の背広姿が過剰な冷房による無駄な電力消費を招いているという女性からの投書一通を掲載したうえ、それに反論する投書を二通同時掲載し、真夏の酷暑でも背広を着るべきだと主張したことがある。
 まず、どんなに暑くてもスーツを着ている父親の姿は素晴らしいという若い女性の投書。そして、オーケストラが曲と観客への礼儀としてタキシードで正装しているのと同様に、真夏でも背広を着るべきだという年配男性の投書。
 さすがは、かつて記者だった筑紫哲也氏が出勤したとき服装が軽過ぎると職場で問題にした朝日新聞である。
 もちろん礼儀としてきちんとした服装をするのはいい。だが、背広は気候が異なるヨーロッパのもので、気温も湿度も違う。もしもベートーヴェンが日本の夏を知ったら、タキシードなんてバカげていると言うだろう。彼の交響曲に描かれる「田園」は、日本の風土とはまるで異なる自然だ。
 また外国のオーケストラが、武満徹の「ノベンバーステップス」を演奏しようと日本から琵琶を持ち込んだら、湿度の違いでひび割れてしまったことがある。
 それに、バイオリンの大スターであるナイジェル=ケネディは、演奏のとき正装するのは権威への迎合であり音楽の価値とは無関係な卑屈さだと言っている。
 つまり芸術と同様に礼儀も文化であり、発生したそれぞれの地に合った内容となって当然である。日本にも気候風土にあった伝統的な正装があるのだから、それを必要なら着ればいい。現に堂々と自国の民族衣装の正装で国際会議に参加してくる代表者もいる。それは征服されざるイスラム諸国に目立つが、しかし民族衣装を着たからと巡航ミサイルが飛んで来るわけではないのだから、見習うべきだ。
 ところが日本は、筑紫氏の元同僚で盟友の本多勝一氏がよく言うように、植民地と化してしまった。それが企業には特に浸透しており、朝日新聞社もそうだということだ。
 今年は、この機会に、日本の夏からエコの敵で民族の恥であるスーツを追放しよう。

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Commented by nao at 2011-03-30 08:40 x
それでなくとも暑がりの男性が、背広とネクタイを理由により暑がりになり冷房をがんがんきかせ、冷やしてはいけない女性の体を冷やして不妊の原因のひとつを作ります。
我慢できないなら着るべきではない。
Commented by ruhiginoue at 2011-03-30 14:29
 省エネは少子化対策にもなりますね。
by ruhiginoue | 2011-03-28 01:05 | 雑感 | Comments(2)