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by ruhiginoue

リビア侵略の口実

 今、米英仏がリビアにしていることは、侵略である。しかしイラクのように直接攻撃しては、芸が無いし、損失も批判も大きい。
 そこで、民主化を求める世論を捏造し、現地の政治権力を貶め、マスメディアによって流布し、傀儡の勢力を軍事で側面支援する手口である。
 そもそも「ジャスミン革命」なんてまやかしである。本当に各地の民衆が政治改革を求めて次々と蜂起しているなら、あれだけ問題を抱えたイスラエルで何事も無いのはなぜか。欧米一辺倒の人は、イスラエルの政治は民主的だという。だから問題が無いという。しかし現地に住んだ人たちは、実態は民主主義とはほど遠く差別が横行しているという。
 つまり、民衆が蜂起している国々は、外部からの工作でそそのかされているだけである。そして民主化とは、外部から操るための口実である。日本に対してアメリカが行っているように、民度の低さにつけ込んで、大衆を焚き付け、「小泉フィーバー」のように、売国奴を改革者と錯覚させる。
 これに抵抗しているのが、ロシアと中国で、どちらも戦勝国であり大国なので、アメリカや西欧からの、民主化に偽装した侵略を阻止している。これは危険な賭けで、外国からの主権侵害から国を守るために強権で自国民を押さえつけるわけだから、それが自らを浄化しにくくなり、内部から腐敗が進む。
 また、独裁者の強権に寄らないと治まらない国に、無理して地に足着かない民主主義を強要しても、混乱が起きてアルカイダのような急進派の勢力がつけ込むだけである。
 今のリビア情勢は、欧米とくに米英仏の帝国主義が、たんに左翼による観念的な批判ではなかったことを証明した。また右翼としても、帝国主義という批判は嫌いであろうが、欧米支配からの脱却と独立自尊という題目とは重なる部分がある。
 だから、左右の違いを問わず、欧米とは妥協せず緊張感をもった関係でなければ駄目だという認識を共有するべきである。

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国際総合 - エキサイトニュース
by ruhiginoue | 2011-03-29 13:52 | 国際