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by ruhiginoue

暴力装置が死者に敬礼する矛盾

 やむなく土葬する災害犠牲者たちに、作業にあたった自衛官たちは敬礼したそうだが、おそらくやりきれない気持ちだったであろう。
 ただ、このような形で死者を埋葬することは想定外のこと。そのようなことは別にして、災害救助そのものは、多くの自衛官が意欲的だそうだ。なぜなら直接、人の役に立てて、それが実感できる。だから嬉しいということで、それが当然の人情というものだろう。
 しかし、その一方で、自衛隊には国民が「お上」に逆らわないように監視したり、反抗した場合には殺すことが、職務として規定されてる。容赦なく重火器を使用し、反政府デモで子供や女性を巻き添えにても、容赦してはならないという機関紙論文まである。
 そのような職務に反対して、自衛隊を追われた者は大勢居る。治安出動訓練拒否して懲戒免職になった者もいるが、任務に疑問を感じて自ら退職して行った者たちは、もっと大勢いた。留まって昇進し、天安門事件にさいして「あのとき自民党の一部の人たちが言うようにしなくて良かった」と確信したという人もいる。
 そして、現在でも自衛隊の任務は変わっておらず、ただ昔のように動乱が起きなくなっただけだ。この先、震災の被害や原発事故の汚染からの復興がうまくいかず、経済の没落傾向が止まらなかったら、世情が不安定になり、また自衛隊の影となっていた「暴力装置」としての役割りが本格化するだろう。
 そうなったら、自衛隊が自ら殺した国民の死体の山を土葬し、敬礼することはない。逃げたり自殺したりすいる隊員もでるだろう。そうなる前に自衛隊法の改正だけでも議論するべきだ。
 
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社会総合 - エキサイトニュース
by ruhiginoue | 2011-04-07 19:03 | 社会