井上靜の気楽な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも気楽にe-mail:ruhiginoue@excite.co.jpまで


by ruhiginoue

「断る勇気」が無かった

 斎藤和義が自分のヒット曲「ずっと好きだった」を「ずっとウソだった」と替え歌にして原発の広報や宣伝を批判したのは、忌野清志郎へのオマージュらしい。
 今、原発の宣伝に一役買っていた芸能人や評論家などに風当たりが強いが、与えられた仕事としてこなしていた芸能人と、発言することが仕事である批評家などとは、責任の重さが違うだろう。
 かつて小林信彦の小説「極東セレナーデ」に、芸能人と原発宣伝のかかわりが出てきた。朝日新聞に連載していたさい、物語の終盤にさしかかった時に、ちょうどチェルノブイリ事件があったから思いついたことで、最初は別の事件にするつもりだったと作者は言っていた。
 ここでは、主人公の女性タレントが、外国のとは違って日本の原発は安全ですという空々しいポスターでモデルとなることに、なんとなく胡散臭いものを感じ、これは彼女のプロデューサーにとっても同様で、もともと原発問題には無関心だったが、どうした事情でそんな仕事が回ってたきたかと調べる。
 すると、芸能界で商売敵となっている人が影にいて、原発宣伝の仕事を断ったら、その理由が何であれ、国策に協力しなかったという悪宣伝をしようと企んでいることが判った。そして国と大企業から睨まれて仕事を干されるように仕向けようという悪計だった。
 それにどう対抗したかは、読もうと思う人もいるので伏せるが、このような場合に「断る勇気」を持つことは、なかなかできない。日本の国だって、アメリカに原子炉を買えと言われてしまい、東電も消極的だったが自民党から圧力がかかり、そして福島第一原発が出来たのだから。
 その「断る勇気」という題名の著書で知られる評論家の勝間和代氏が、原発宣伝をしていたので、今では困っているようだ。芸能人とは違うのだから、仕事だったから仕方ないとか、「断る勇気」が無かったとは言えまい。
 この人の、その著書の宣伝文句は、断る勇気があったから自分は成功したというものだった。彼女が手のひらをこちらに向けて「おことわり」のポーズをとった写真とともに、派手な宣伝をしていた。
 そして残念ながら日本は失敗したということになる。

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Commented by nakatsu at 2011-04-09 08:02 x
すでに国内の動画投稿サイトからはすべて削除されてるとは思いますけど、
勝間女史とひろゆき氏との会談?は酷かったですねー。ひろゆき氏への敬意の欠片すら無いと言いますか。
Commented by ruhiginoue at 2011-04-09 10:50
 横柄なキャラを作っているともききますが。
Commented by sabu at 2011-04-10 08:30 x
山本太郎は「反原発を唱えると芸能界で干される」と明言して反原発の立場を表明しました。
Commented by ruhiginoue at 2011-04-10 14:40
 なるほど、正直に本音をついに言ったわけですね。
Commented by sabu at 2011-04-10 20:10 x
その山本太郎が参加したデモを大手メディアがどう取り上げるかと楽しみにしているのですが見つかりません…参加者も出動した警察官の数もすごいようです。
Commented by tanaka at 2011-04-10 23:26 x
タイトルを見て氏の著作を思い出した。
断る勇気、いや、その前に能力か。「勇気」は判断する根拠に基づき持つもの。根拠を手に入れるのと判断するのは能力。
Commented by ruhiginoue at 2011-04-11 06:37
 マスコミが大企業には何も言えない実態が、わかってはいたことだけど、はじめて実感出来た人が多かったと思います。
 「わたしはこうして成功した」という本は、作り話ばかりです。なにかほんとうに成功していたとしても、それは後知恵というやつです。
Commented by GEN at 2011-04-16 18:44 x
勝間氏はブログでCM出演や自身の福島原発事故に関する発言につき謝罪しましたね。
Commented by ruhiginoue at 2011-04-17 17:04
 断る勇気は無かったけど、謝る勇気はあったのですね。
Commented by tanaka at 2011-04-17 23:21 x
「タイトルを見て思い出した」のは井上氏の著作。医師が信頼できると思わないのなら断るべきであったろう。人間には本来相手を信頼していいか悪いか感じ取る能力が備わっている。成長過程で身近な人間から受けた感情への傷や過保護による包帯、次第に始める損得勘定でそれが失なわれる場合がある。医師を最初に信頼できると思ったのかどうだったのかなぜ断らなかったのか、ずっと不思議だった。
Commented by わさらむ at 2011-04-18 07:02 x
tanakaさんが仰ること「防衛医大の場合は」を読んで特に深刻だと思った部分ですね。
医師への不信を訴えているのに、ご両親は「お国が運営する大学の病院のお医者様先生に失礼」といって商品券を渡した。これで大丈夫だと言ってしまう。
失礼だけど、ご両親は田舎の古い人かと思いました。
そしたら何年か前に報道がありました。薬を間違えて投与されて苦痛を訴えているのに、親が「なおるためでしょう。がまんしなさい」と言い続けたあげくに高校生の娘は死んでしまった。
恐いのは権威に弱くて子供を信用しない親。子供の自殺も同じ背景があるのでしょう。
Commented by maru at 2011-04-18 10:47 x
医者を頻繁に変えると今度はドクターショッピングと言われる
問題が新たに生じる場合もあって、最善を探すのはなかなか難しいですね。
信頼にたる相手かどうかを見抜く能力は
生まれつき備わっているというより、経験で培われるものでは。
Commented by ruhiginoue at 2011-04-18 11:58
 経験は大事ですが、『裸の王様』と同じで、子供でもわかることが、大人はわかっていながら自分を欺くのでしょう。
Commented by tanaka at 2011-04-18 12:24 x
こちらのブログにも「そもそも、私(当時10代後半)がどうして病院に行ったかというと」とあるが、他の資料から計算すると手術当時の井上氏の年齢は20代半ばのはず。成人でしょう。それに、子供か大人かなんてことは関係ない。「自分」の問題です。
Commented by ruhiginoue at 2011-04-18 14:15
 時系列などで認識に錯誤があるようですが、それはともかく、問題は判断能力ではありません。
 手術に同意する判断能力が問題なら、未成年か成人かの問題ともなるでしょう。
 そうではないのです。 
 山本氏が言うように原発に反対した芸能人は干されるから、不本意なCMの仕事は「断る勇気」の問題ですが、勝間氏は後に、嫌でも断れなかったのではなく、権威ある筋から虚偽を吹き込まれ判断を誤ったと釈明のうえ謝罪してました。
 これと同じです。大学病院では手術ともなると診療科の医師たちがカンファレンスを開き合議して決定します。防衛医大も例外ではありません。
 なので、普通は個人で勝手なことは不可能なはずだから、医師個人の印象が悪いから断れば良かったという問題ではないのです。
 とろこが、実は医師個人の判断であり、後に知った上司の科長は、なぜこの手術をしたのか理解できないと明言したのです。
 そして、執刀医師が術前に作製した書類には、実施した手術名が記載されておらず、患者にも上司にも不正直だったということが明らかとなり、裁判で違法と認定され、学会でも批判されたのでした。
Commented by tanaka at 2011-04-18 21:47 x
「権威ある筋から虚偽を吹き込まれ判断を誤った」のは判断能力の不足ではないのですか?
大学病院でなくとも同科の医師が複数いればカンファレンスを行い手術適応か最適術式は何か話し合います。中には抜け駆けを図りカンファレンスにかけない医師がいるかもしれません。井上氏はこういう医師に当たったというのでしょう。
Commented by 脱兎Ⅲ at 2011-04-18 22:27 x
白紙委任状にハンコついたとか、どうみても非常識なことが書いてあるのにハンコついたなら、ハンコついた人も悪いな。
しかし、そうじゃなかったはず。
手術同意書の記載では、専門的にありえる手術だった。
しかし術後に同病院の他医師が、手術の結果を見てカルテに書いたら違う内容になった。これには他の病院の医師たちも同じ見解だった。
そして専門的見地から間違いどころか非常識ということで一致。
手術した医師だけが、なにをするか知っていたわけだ。
上司や同僚の医師たちは気づかない。
専門家たちでさえわからないのに、騙された患者が悪いのかねー。
Commented by カナヤ at 2011-04-18 23:30 x
わさらむさん
「特に深刻だと思った部分」がそれとは、人生の中の出来事を他人のせいにし過ぎ。
Commented by maru at 2011-04-19 00:49 x
>署名後に術式欄にたとえば「生体心臓摘出」と書かれたらどうするのか

これ、真面目に言っているのかな。
Commented by 駒田麻子 at 2011-04-19 12:49 x
村沢わさらむ氏は、他人に引きずられる人は権威に弱いと批判しているのだから、他人のせいにすると解釈している谷中カナヤさんは意味を逆にして取り違えてますよ。
Commented by ruhiginoue at 2011-04-19 21:25
 「生体心臓摘出」とは、おそらく、問題の医師は札幌医科大の出身だったからでしょう。そこの和田教授が、専門医が正式に判定していないのに自分で脳死だと決めつけて心臓を取り出して移植し、「日本初の心臓移植」「快挙」とマスコミに絶賛された後で問題が発覚し、殺人罪で告発もされました。
 インターネット普及などの情報化が、当時は不充分だったので、医師の経歴などもつい最近までわかりにくかったのです。だから今の感覚で情報の収集と判断と言ってほしくありません。
Commented by カナヤ at 2011-04-20 05:14 x
駒田麻子さん
わさらむさんは井上さん自身の主体性には目をつぶってるの?という意味ですよ。
Commented by maru at 2011-04-20 13:00 x
権威の盲従は殆どすべての人に当てはまる事柄なので、
それを深刻と捉えることは誰かに目をつぶっているというより、
自分自身を含めすべての人に対する問題視なのでは。
どうしても個人攻撃にもっていかないと気が済まないようですね。
Commented by 駒田麻子 at 2011-04-20 15:17 x
大学病院なら複数の専門医がカンファレンスしたり倫理委員会もあるはず。手術も医師一人だけでやることはまずない。常識ね。
だから医師個人の雰囲気が悪いなら挨拶しておけと考える人はまだまだ多い。昔はもっとだが今もね。
それでも逃げたほうが良かった。結果論ね。
手術しないと死ぬぞと大学病院で医師から宣告され動揺している患者をあくまで攻めたい人。軽蔑されるね。

あとカナヤさんは、助詞や句読点による言葉の主述関係に留意して書いたほうがいいよ。
Commented by デカ at 2011-04-20 21:22 x
防衛医大はお国が運営する大学の病院じゃないですよ。
あれはただの大学校。
職業訓練学校で学問の府じゃないですよ。
だから生徒に給料出てるでしょ。
したがってモラルも当然その機関への忠誠が第一。
そういう契約だから。

それから、
大学病院といってもそれぞれの病院の方針があるの。
そっから医師が勝手に外れることはムリ(原則的に)。
腹の切り方でも関東と関西ではちがうんですよ。
Commented by ruhiginoue at 2011-04-20 21:41
 付属の病院は、普通の医療機関だと宣伝してはいましたけどね。
 それと、教員の質が悪くて専門的見地からの不正を気付かずに見過ごすということは、よくあるそうです。
 たしかに、大学でないから医師国家試験を受けられるのは例外特例ということで問題になってます。
 あと、テレビで天下国家を議論する一般視聴者参加番組で、防衛大生が不人気な私大の学生に敵わなかったのを見て、偏差値で大差があっても専門学校と大学は差があるな、と思ったことがあります。
Commented by アマリ at 2011-04-20 23:38 x
個人の資質の話だと思いますよ。
Commented by ruhiginoue at 2011-04-21 14:45
 もちろん個人差はあるでしょうね。
Commented at 2011-04-21 17:02 x
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by ruhiginoue | 2011-04-08 19:01 | 芸能 | Comments(29)