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by ruhiginoue

ロシアの学者がパチンコ褒めてたけど

 石原都知事が、節電のためにパチンコと自販機をやり玉にあげて話題である。
 パチンコについては、かつて来日したロシアの学者が褒めていたという話をしたことがある。これは通っていた当時の大学で、社会学の講演だった。
 ロシアを始めとした旧ソ連では、科学技術と芸術の振興には大変に熱心であったが、庶民の気楽な娯楽は、堕落した資本主義の産物であり民度の低さが反映したものだとして否定的だった。
 それで、娯楽が乏しいので庶民の楽しみはウオッカということになり、深刻な健康被害と社会の停滞につながった。ソ連政府は、もともと盛んだった文学や音楽や演劇やバレエを庶民に解放して、みんな精神と教養を豊かにすべしという方針だったが、そんなこと言われたらたまらないという庶民は多いのが現実だ。これはどこの国でも同じだろう。
 ところが日本では、庶民が気楽に遊べて、さほど不道徳ではないものがあって良かったのだと言い、手でパチンコのハンドルを回す仕草をしてみせたのだった。
 もちろんハマったら危ないなどの問題はある。これは高校三年生のときだが、生徒会室で文化祭の話をしていて「三年生は最後だから体育館のステージも優先的に」という話になったら、ステージ使用を希望しているクラスの代表が「どうせ俺は二年だよォ」とふてくされて言い、見ると胸に二年のバッヂを付けている。去年同じクラスだったのだが。
 それて気づいたが、彼は「落第」とか「留年」とか「ダブり」という状態だった。出来心でパチンコ店に行ったらハマってしまい、授業中も上の空で無意識に手がハンドルを回す仕草をしてしまいながら口では「♪チャン、チャカチャンチャ、チャンチャーチャンチャー、チャーチャチャーチャチャー」と『軍艦マーチ』を口ずさんでいるほどで、その結果「どうせ俺は二年だよォ」。
 だから高校生はまだパチンコやっては駄目というのも当然だし、大人でもハマっては危ない。
 ただ、節電ということなら、問題はまずあの派手な看板の明かりで、それは控えることもできるが、パチンコ自体が電化著しいので、難しいのだろう。玉の供給にしても自動である。昔は台の後に女性の従業員がいて手作業で補給していた。だから忙しいと滞ることがあり、それで昔の映画や漫画に描かれるパチンコ屋の場面では、しばしば客が台を拳で叩きながら「姉ちゃん、出ないぞー」と怒鳴っているわけだ。それが自動化したうえ様々な細工があり、光ったり鳴ったりと賑やかである。
 これというのも、パチンコが気楽な遊びではなくなり、投機性が強まって博打化しているからだ。『あしたのジョー』で主人公がボクシングの厳しいトレーニングの気張らしにパチンコしては、取ってきた景品の菓子をドヤ街の子供たちに配っているようなら良いけど、そうではなくなってしまったから社会問題と言われることもあった。しかし監督する警察までも巻き込んで利権まみれとなっていて、それが深刻さを増した。
 これと石原都知事は対決する気があってのパチンコ問題発言だろうか。アメリカに『NOと言える日本』と題する著書があるけど、ちっともNOと言わない。


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by ruhiginoue | 2011-04-18 13:03 | 社会 | Comments(0)