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by ruhiginoue

まるで『渚にて』のラストシーン

 この報道写真と、ソックリな場面を、映画で観たことがある。
 『渚にて』という映画のラストシーンだった。
 ネビル=シュートの小説が原作で、図書館で読んでから何年も後にやっとビデオを発見して観ることが出来た。
 よく言われるように、小松左京の『復活の日』は、ここから影響されているのが、小説を読んでも映画を観ても明らかだった。
 黒澤明監督は核の恐怖を訴えた自作『生きものの記録』について語っているとき、この『渚にて』について言及していた。
 福島県双葉町では、閑散とした街の入り口に標語が掲げられていて「原子力 明るい未来のエネルギー」と書かれている。今となっては皮肉である。
 映画『渚にて』では、オーストラリアの街に「HERE IS STILL TIME ..BROTHE」(兄弟たちよ、まだ時間はある)と書かれた横断幕が掲げられている場面がある。これは劇中で、人々を励ますために作られたものだ。しかし放射能汚染が南半球まで及び、生き残った人々も死に絶える。無人となった街に横断幕が掲げられたままのラストシーンでは、書かれた標語が観客たちへの訴えかけとなっている。
 これは上手い表現だと思った。日本映画『世界大戦争』では、核爆発で破滅した廃墟を背景に「これはフィクションである。まだ間に合う。こうならないよう皆で押しとどめよう」というテロップがスーパーインポーズされるので、同じ訴えでも芸が無いと思ったものだ。
 そんな映画表現技法の問題はともかく、今では南半球にも汚染は僅かだが到達したらしいので、完全なフィクションではなくなってしまった。
 
 映画『渚にて』のラストシーン。引用動画の9分15秒からを参照。
 
   


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Commented by paradeisapfel at 2011-04-21 21:22
桜が咲き零れていますね。「東北電力」のちいさな看板に不条理を覚えます。
Commented by デカ at 2011-04-21 23:26 x
地熱発電開発のいい機会だよ。
タダほど安いものはないから。
アメリカに輸出できるし。
ただ宇宙空間では核力エネルギーは
必要だけどね。
Commented by nao at 2011-04-22 12:44 x
南半球にも白雪姫にも届いたようです。
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2011/04/22/kiji/K20110422000675960.html
Commented by ruhiginoue at 2011-04-22 19:15
 桜が誰もいないところで咲き誇ってます。
 この機会に転換ですね。宇宙なら核分裂より核融合の時代ですね。
 白雪姫のイラストは悪趣味ですね。
Commented by paradeisapfel at 2011-04-22 21:52
咲く花ののこす実りは夢ななむふるさと人の見るものなくも

Commented by nao at 2011-04-23 11:08 x
エディターズノートに掲載される文言はどのようなものでしょう。
白雪姫にも何か言って欲しいものです。
http://www.47news.jp/CN/201104/CN2011042301000185.html
Commented by ruhiginoue at 2011-04-23 20:53
 さすがの白雪姫も疑うということなのでしょうけど、食べさせられたのは原発立地の人たちです。
Commented by nurserygovernes at 2011-05-21 22:03 x
新宿ツタヤで新たにレンタルされていました。
あそこ店長あたりが出そうなものをリサーチしレンタル化するのでしょうか。
ベルヴィル・ランデブーやハーヴィークランペットも置いてあるのは、驚きました。
とにかく豊富なので重宝します。アイルランドのこの映画は
さすがに無いみたいです。内容云々は別に、なかなか、ですよ。
http://www.youtube.com/watch?v=EgEtHJtCY6Q&feature=relmfu
Commented by ruhiginoue at 2011-05-22 09:13
 新宿TSUTAYAは豊富です。著名人も来ていますが、自分のカードで借りているのでしょうか。
 アイルランドは、「マイレフトフット」とか名作を時々発表していますね。
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by ruhiginoue | 2011-04-21 19:11 | 映画 | Comments(9)