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by ruhiginoue

単身赴任の自衛官でも問題になるのに

 東電の社長が震災当日に愛知県の小牧基地から自衛隊機で東京へ帰ろうとしたが、防衛大臣から被災者救援が優先だと物言いが付いたため、引き返して降りていたそうだ。
 依頼を断るべきだと指示があった時は、もう乗っていたため、引き返させたうえ降ろさせたというのだから、自衛隊では一部の人の依頼があれば乗せてあげることがあるわけだ。
 降ろされてしまった社長は、民間のヘリコプターを借りて乗ったそうだから、最初からそうするべきだったと批判されているし、東電は緊急事態用の航空機を自前でもっていても良かったはずだ。
 民間企業でも、自前のヘリコプターを持っているところはある。すぐ思い浮かぶのは報道関係だが、例えば「国土」と「西武」の堤義明社長は、自家用ヘリコプターに乗って、鉄道その他の系列会社と設備を見回っていて、社員たちは上から監視されているから手抜き出来ないと言っていたものだ。
 つまり必要な対策と装備を、東電はしていなかったというわけだが、自衛隊では単身赴任した隊員が、小牧とか岐阜などから関東など遠隔の地方へ帰宅するさい、仕事で飛ぶ航空機に、ついでに乗せてもらう「便乗」でさえ、公私混同として叱られている。
 そうした“けじめ”は重要であるが、特に重大で例外的な場合なら、許されることもあるだろう。もちろん原発は緊急事態だが、だからと乗せてくれと言い出したのは、それを前提にした体制を、東電がとっていなかったわけで、こっちのほうがヘリ自体より問題である。
 あと、自分にとって重大であることが、国にとって重大だという人もいる。それは石原慎太郎現知事で、彼は国会議員時代に三宅島へ行っていたさい緊急事態だからと自衛隊機で戻ってきた。自分の選挙区に行っておいて、自衛隊機を使うとは何がそんなに重大かというと、弟の石原裕次郎が急病で倒れたからだった。
 公私混同も甚だしいと批判されたが、自分は政治家で弟はスターだと威張った態度であった。この人は、外国へ行ったときも、自分の選挙区の支持者たちへ外国から葉書を出すと喜ばれるからと、大使館の職員に宛名書きをさせていた。政権与党にいる強みだが、おかげで、当地で犯罪に巻き込まれて大使館に相談に行った日本人が、忙しいと言われてなかなか対応してもらえず、日本の国はなんと自国民を粗末にするのかと嘆かれたものだ。
 しかし、そうとは知らない選挙民は、外遊先から葉書をくれて石原さんは支持者のことを常に考えてくれていると感動し、また、石原氏が著書と口頭だけで勇ましい発言していることに感動し、頼もしい指導者が治める下で暮らせて私はとても幸せです、と言っている人たちがいる。
 こういうことがまかり通っているから、今のような深刻な事態を招いたわけで、東電はその原因の一部でしかないということだ。

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by ruhiginoue | 2011-04-26 15:35 | 社会 | Comments(0)