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by ruhiginoue

原発起工式で地鎮祭する不思議の国

 京都三大祭りの一つ葵祭が行われ、平安装束をまとった人々の行列が京都御所を出発し都大路を練り歩いたそうだ。
 この葵祭は大災害を鎮めるために始まったもので、約1400年前、凶作が続き五穀豊穣を祈願したのが起源とされる。だから今年は京都に避難した被災者たちを招いたそうだ。
 つまり、大昔は科学技術が存在しなかったので、祈祷をするしかなかった。そして今は、科学技術の存在の仕方が悪かったので、祈祷をするしかなくなってしまったのだ。
 もともと、日本は奇妙だと言われてきた。最新科学技術の粋を結集したはずの原子力発電所を作るさい、その起工式で、土地の神様のご機嫌をとることで大地を怒りを鎮める「地鎮祭」だの、有害な何者かが寄って来ないよう「御祓い」だの、そうした神道の、すなわち原始的な信仰であるアニミズムに由来する儀式を行うことで、安全を祈祷してきた。
 だから活断層が鎮まり放射能を祓える、などと信じたのだろうか。かつて森総理が、自民党に影響力のある神道系の圧力団体に媚びて言った。「日本は天皇中心とした神の国」である、と。
 ところが、ちゃんと地鎮祭をしたのに大地震が起きてしまい、御祓いしたけど何ベクレルとか何シーベルトということになってしまった。
 だから石原都知事が言ったように「天罰」だったのだろうか。それにしては、罰を受けたことになる人たちを、八百万の神の頂点に立つ天皇が励ましに行っており、そのさい、とても同情と心配をしていたとしか見えなかったのだが。
 だから「不思議の国ニッポン」と言われるのだろう。「ユニーク」なのか「ストレンジ」なのか。なぜ日本人は自然を恐れることをやめて原子炉を愛するようになったのだろうか。 

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Commented by nakatsu at 2011-05-15 20:18 x
キューブリックですか…。
変なところで神頼みというのは確かに“strange”でしょうね。
Commented by paradeisapfel at 2011-05-16 00:54
日本を治めるためにアマテラスオオミカミの孫神が高天原に降ってみえました。天皇さん=八百万の神々の一番エライ神様の孫神の子どもたち、ですね。
八百万の神々はなにしろたくさんいるし自由奔放なので、天災はひきもきらず。一時、政を自分で執ろうとした天皇さんもいましたが、藤原氏や武家などに政を奪われ、天皇家に残ったものは「民の悲しみに寄り添い、民のために先に立って祈ること」。だから、天皇さんは祈り、足りないとお坊さんや神主さんが祈り、白拍子も踊ったり(静御前とか)、年号を変えてみたりしてきた。つまりは、祈りはなかなか届かなかったということですね。でも、祈るのがこの国のやりかた。
今上さんが被災者に声をかけていらっしゃるのは、この「寄り添い」なのだと思います。
神のいます国なので(と考えた人はいったいどれくらいいたのか、とは思いますが)、地鎮祭についてはたぶん誰も疑問を抱かずにしたのだと思いますよ。
日本人にとって、似たような(と私は考えている)ヒンズー教がわかりにくいように、他の国の他の宗教の人から見れば、とんでもなくわかりにくい、strangeな国の話でしょう。
Commented by ruhiginoue at 2011-05-17 06:16
 キリスト教会の屋根は天に向かって尖っているが、日本の神社の屋根は地面に被さるようにしていて、噴水ではなく上から下へ自然に流れる日本庭の水。
 という自然と共生する宗教観を持つにしては、神社仏閣をライトアップして、原発を造るのに地鎮祭を行い神主が御祓いをする。
 そして地震と津波でカタストロフというのだから、奇妙なものです。ストレンジラブ博士のモデル・エドワード=テラー博士のように、水爆を「ブラボー」「輝ける小石」と名つけて悦に入る人とはまた別の異常さです。
Commented by nao at 2011-05-17 09:06 x
カタストロフは人為的なものが原因かも知れないですね。
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/210517001.html
手順書を作成した東電の責任になるのか、手順書に従った作業員の責任になるのか、そんなもの、水素と一緒にうやむやにされるのか。
Commented by ruhiginoue at 2011-05-17 18:07
 まだまだ、出てきそうですね。
Commented by デカ at 2011-05-17 19:47 x
サイオウダイに成るためには半端な金ではダメだそうだ。ウワサだけどね。
Commented by paradeisapfel at 2011-05-17 21:14
「祈り」のはじめは、「慈悲深き神により多くの恵みを乞うために祈祷した」というより、「我が身には制御できぬ猛る対象を畏れ、祟らぬよう神としてあがめ祈祷した」部分が多いようです。そんなことも忘れ、ただのセレモニーとして施工スケジュールに組んでしまっては、対象に畏怖の気持ちが伝わるわけもありませんね。

デカさん
今年の斎王代は、母子二代で斎王代を務めたとのことです。不自然ですね。
Commented by ruhiginoue at 2011-05-18 18:24
 70年代のオカルト映画『マニトウ』を思い出しました。
 先住民の精霊で、機械にも宿るという話。
 
Commented by paradeisapfel at 2011-05-18 22:24
「源氏物語」で、源氏の正妻に辱められた六条御息所が、生霊となって源氏の正妻を呪い殺した、とされるその辱めの場がこの祭ですね。
Commented by ruhiginoue at 2011-05-19 19:37
 シュワルツェネガーの奥さんも、そうなりそうで離婚したのでしょう。
Commented by paradeisapfel at 2011-05-19 22:22
1000年以上前の物語としてなら語れても、現在起きていることとして考えると、ひとごとと思えずやるせなさこのうえありませんね。
Commented by ruhiginoue at 2011-05-20 19:00
 「十年は人の暮らし、百年は時代の流れ、千年は歴史の移り変わり」ですね。
Commented by paradeisapfel at 2011-05-20 23:37
↑すみません、わからず調べてしまいました。
コピーとしてはきれいに見えますが、サイクルが少し違うように私は感じます。
by ruhiginoue | 2011-05-15 18:41 | 社会 | Comments(13)