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by ruhiginoue

無罪なら免職ではなく辞任を

 海上自衛隊のイージス艦“あたご”の漁船との衝突事故で業務上過失致死罪などに問われ休職中の3等海佐2人を、防衛省は復職させた。一審では無罪だったからということだが、判決未確定での復職は異例といわれ、しかも検察が高裁に控訴した日であり、後潟桂太郎3佐(38)と長岩友久3佐(37)の2人は、記者会見を開き控訴した検察側を批判した。
 かつて米軍の潜水艦が日本の漁業実習船と衝突事故を起こし、日本人に死者が出たさいは、潜水艦長が責任を問われて「名誉除隊」となった。日本でいう「引責辞任」である。罪があるなら「不名誉除隊」すなわち「懲戒免職」だが、罪がないので結果責任により自ら辞任するということだ。 
 だから、“あたご”の乗組員たちは、無罪となったのだから辞任するべきだろう。自衛隊に甘いと批判の多い一審判決の段階で復職したうえ検察の控訴批判とは、潔くなくて見苦しい。
 彼等が組織に切り捨てられそうになった「トカゲのシッポ」であることは判るが、それは問題が別である。
 また、同時に布川事件の再審無罪判決と、検察に控訴断念を求める関係者という報道もあったが、このような冤罪事件の被害者である一般人と、このイージス艦の乗組員たちは異なる。
 そもそも冤罪事件とは、国民を守るべき警察と検察が逆に国民を傷つけたという権力犯罪であり、イージス艦の衝突事故も、国民を守るべき自衛隊が、逆に国民を傷つけた権力犯罪である。そして、それに裁判所まで加担していないかも問われながら、裁判が行われる。
 だから、トカゲのシッポとされたことには同情するとしても、無罪判決が確定しても復職すべきでないのに、一審だけで復職したうえ記者会見開いて検察の控訴を批判するとは言語道断である。文句があるなら、上層部の責任を自ら告発するべきである。
 その勇気も、自ら責任をとる潔さも、欠如してしまっている。自衛隊が平和ボケしているということだろうか。
 
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Commented by デカ at 2011-05-25 22:11 x
それは違うな。艦の安全の喪失は瞬間の過失ではない。
日ごろの乗員の考え方と行動である。
それを作った、すなわち艦長の責任となる。
見張りがだの航海士がだのの言い訳は不要である。
自衛隊は艦長を処分すればよい。
Commented by paradeisapfel at 2011-05-25 22:27
民間の船でも、たしか、乗員乗客に何かあったら、艦長が罪を負っていますね。
Commented by 柚木 at 2011-05-26 12:57 x
被告は艦長であるべきだな。
それを下っ端に押しつけトカゲのシッポ切り。
しかし告発は組織人として難しいだろう。
Commented by ruhiginoue at 2011-05-26 18:40
 現場の責任者が艦長なのはもちろんだけど、この被告らは一般国民が刑事事件で被告となった場合とは立場が異なります。
 辞任するべきです。それに対する唯一の抗弁は、責任は上層部にあるということです。
Commented by デカ at 2011-05-26 21:22 x
刑事被告人が責任を認める必要は一切ないでし
ょう。誰でアレ国家権力の前には矮小な個人で
す。
自衛隊が処分すべきは、艦長だということです。
部下が上官をどうこうというのは、ありえない。
そんなことすれば革命じゃないですか。
だから、艦長を処分して規律を維持するのです。
これは、強い軍艦を作るための作業の一つです。
Commented by ruhiginoue at 2011-05-29 12:53
 自衛隊では個人もすっかり権力をカサに着て自己保身し、個人では不可能なマスコミ広報宣伝で擁護されたうえ、批判に対し嘘を言いふらし、「自分を批判するのは反自衛隊の左翼」と、今回もまたやってます。
 こんなのは自衛隊だけです。だから自衛隊だけは個人を徹底的に叩くことです。それに文句があったら、叩かれた個人が組織を告発することです。
 外部からの批判はいっさい受け付けない組織ですから。
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by ruhiginoue | 2011-05-25 20:38 | 司法 | Comments(6)