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by ruhiginoue

メリークリスマス、ミスターロレンス

 写真週刊誌『フライデー』(講談社発行)が、名古屋拘置所内で撮影した死刑囚の写真を掲載したことについて、法務省は「誠に遺憾」とする抗議文を同誌編集部宛てに送ったそうだ。
 当人が嫌がっているとの話ではない。では何で悪いのか。
 面会時の撮影を禁じる法律はないが、名古屋拘置所は「撮影はできない」と所長名の注意書きを面会室に掲示しているそうだ。
 これに対して、フライデー編集部は「抗議文が届いていないのでコメントできないが、意義があると思い掲載した」としている。
 想像するに、死刑囚の印象を壊されることを恐れているのではないか。死刑になる人は、よほど凶悪そうな面構えだと思っている人が多いのに、写真を見たら特別な人相ではなく普通だった。こうなると、死刑の判決も執行も、しにくくなってしまう。
 凶悪犯罪者とされても、実は冤罪であることはあるし、無実ではないけど裁判が間違っていて、実際より凶悪犯に仕立てられてしまうこともある。また、罪を悔いて人が変わっていることもある。あの永山則夫など、犯行当時と死刑執行時とではまるで別人だったそうだ。
 映画『戦場のメリークリスマス』の最後、ビートたけし扮する軍曹が、捕虜虐待により戦犯として死刑執行される前日に、元捕虜の英軍将校と面会する。数珠を持ちながら、勉強した英語で穏やかに話す軍曹の姿を見て、英軍将校は被害者であるにもかかわらず、この日本人を許して自由にしてやりたいと言う。
 こういうことが有り得るから、死刑囚の姿について情報公開されることを、司法当局は恐れるのだろう。

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Commented by Neutralizer at 2011-05-31 21:33 x
言えてますね、私もブログで警察や検察の杜撰な捜査について過去に書いてますが、『威信』で自分達を保っているだけで過ちを認めたらそれが崩れてアメリカと同じように犯罪大国になってしまうと恐れている心理がはたらいてしまっている一面があるのではないでしょうか。
 無論、他にも理由はあるでしょうが我が国の社会性が司法に表れておりますね。
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by ruhiginoue | 2011-05-31 00:56 | 司法 | Comments(1)