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by ruhiginoue

GPSを運用する者は一般人と感覚が違う

 反省しないで再犯に及ぶものに性犯罪が多い。そこで、GPSという監視装置を義務づける国もある。
 ここで問題になるのは、刑期を終えて罪を償ったはずなのに、監視を受けることだ。だから、GPS装着を条件に執行猶予か仮釈放という形にするべきなのだが、そうすると、どうしてもまたやりたい者は、監視されてしまうより、刑期満了して釈放されて、今度は発覚しないように上手くやろうと考えるはずだ。
 そこで、刑罰本来の在り方を歪めて、一律監視ということになる。そして、実際の犯罪者ではなく、政治的に監視したい人を、犯罪者に仕立てあげる。
 過日、生来の病気と考えられる同級生により負傷させられて、救急車で搬送され入院した経験をここで紹介したが、神経や精神の原因による暴力事件があると、予防措置の法整備が叫ばれ、その多くは加害者予備軍となる人の治療より、その監視や拘禁に傾倒してしまう。これで差別や偏見が煽られ、地下に潜らせてしまうから、むしろ危険である。
 また、よくサスペンス映画では軍諜報部とか秘密警察が、都合の悪い人物を精神病に仕立てあげ拘禁したうえ薬漬けで廃人にするけれど、それは話のネタだが、しかし、こういう発想は権力にとって世界共通というのが現実だろう。
 ところが、犯罪を防止するなら多少のリスクは仕方ないと考える人も少なくない。これは、凶悪犯罪者が束になっても権力のほうが恐いという認識が、一般的に希薄だからだ。どんなに清潔好きの人でも、放射能は見えないし臭いもしないから、何シーベルトとか何ベクレルと言われてもピンとこないというのと同じである。
 そして、一般人が望むことと、法を運用する者とで、意識の違いがあることも、認識希薄である。防止すべき犯罪について、誰だってまず自分に危険なものを思い浮かべる。だから、多少の問題があれど何としても取り締まるべき犯罪者について、一般人は泥棒とか暴行魔を思い浮かべるけれど、実際に法を運用する者は「お上」に逆らい物申す人を思い浮かべる。
 これが現実なのだが、この現実はとても認知しにくい。そのため、実効性が期待できないことがわかりにくい。だから、副作用ばかりで薬効が乏しい処方箋を信じてしまう。
 あの『時計じかけのオレンジ』で、大臣は犯罪防止を公約して民衆の支持を集め、乱闘したり強姦したりと暴れ回る不良少年を洗脳するが、大臣がほんとうに敵意を抱いていたのは、言論により政府を批判し続けた作家とその仲間の文化人だちだった。
 だから最後は、作家らを逮捕したり精神病に仕立てたりで、暴行犯は放置という結末であった。これは社会の風刺であり、このネタの基になっている現実は世界共通である。

 
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by ruhiginoue | 2011-06-13 21:53 | 司法 | Comments(0)