井上靜の気楽な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも気楽にe-mail:ruhiginoue@excite.co.jpまで


by ruhiginoue

リクルートスーツ

 ご時世による省エネのため、「クールビズ」が就職活動にも及ぶかという話。真夏に暑い服装をして、汗だくとなりながら大勢の学生たちが、会社訪問とか企業説明会に行く姿は、想像するだけで不快である。
 ところが、企業の人事担当者たちは、自分のブログでクールビズについて述べながら、あやふやだったり思わせぶりだったりするため、学生たちの多くは疑いを持っているらしい。
 それらは、クールビズを正しいとしながらも、同時に身だしなみの大切さを説き、どちらも、何をもってクールビズであり、何が身だしなみかという点が、不明確である。
 ほんとうに社会的意義からクールビスを推奨するつもりなら、ハッキリと、うちは上着は着なくて結構とか、うちはネクタイしなくて結構とか、色は黒でなくても良いとか、明言するべきだろう。
 ところが、そうではないものだから、クールビス歓迎といいつつ、それはフェイントで、堅苦しく暑苦しい服装をして来なかったら振るい落とすなど、学生の反応を試そうとしているのではないか。そう疑われているのだ。
 こんな疑いを持たれるのは、そうした伝統があるからだ。九十年代の不景気が始まった時期に、それまでの好景気から逆転し、労働力は買い手市場となった。そんな時こそ、優秀な人材を確保する絶好の機会である。そう考えるのが、良い人事担当者である。ところが、自分が優位に立ったという劣情が湧いてしまい、陰険な態度をとって悦に入る不良人事担当者が少なくなかった。
 それについて、当時八十歳代の男性が新聞に投書し、ちょっとした話題となっていた。人材が不要なら最初から募集しなければいいし、振るいにかけるなら実力や可能性を吟味するべきだ。
 ところがくだらない難癖を付けていると、若い人たちに聞いた。よくある会社訪問用の背広を着ている人には「個性が無い人は駄目」と言い、個性的な服装をしている人には「協調性が無いから駄目」と言う。
 これは、かつて軍隊に居たときの自分の体験と同じだと、彼は書いていた。言えば言ったで「口答えした」とか「生意気だ」と殴る癖に、言わなければ「何を黙っているのか」と殴る。こういう上官がざらにいた。
 そして戦後半世紀以上も経っているのに、同じことをしているのだから、日本は進歩がなくて情けないと嘆く。日本は戦争でも優秀で、勝つことも出来たはずだが完全に負けた。その理由はいろいろ言われているが、軍隊がこんな馬鹿げたことばかりしていたのだから、それだけでも負けて当然だろう。
 そして、企業も、世界的に優秀なことは間違いないけど、こんな旧軍隊と同じように馬鹿げたことをしていたのでは、いずれ外国との競争に負けてしまうだろう。
 この指摘は、当時なるほどと言われていたのだが、にも関わらず改まっていない。旧日本軍では、戦闘中に後から撃たれて死んだ指揮官が大勢いて、それくらいの恨みを受けていた。企業も、就職しようとした学生たちから悪い評判が広まった。
 こうして、次第に現在の没落へと向かったのだろう。
 
  

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Commented by デカ at 2011-07-15 01:28 x
就職は、卑屈な態度ではいかん。
オレを採らなければお前たちの損になる。
お前たちの可能性によっては、
お前たちの一緒に仕事をしてやってもいい。
で、お前たちは未来にどういう展望をもっているんだ?
聞いてやってもいいぞ。
そいう態度で受ければ、受かるだろうさ。
ブーニンのショパンと同じだな。
Commented by ruhiginoue at 2011-07-15 20:29
 ハリウッドスターのカメラテストもそうらしいですよ。
Commented by ケーキイーター at 2011-07-16 04:54 x
小咄
会社の人事担当「省エネルックで来なさい」
学生(どこかで聞いたような気がしつつ)「何ですか、それ?」

まだお店で売っていますかね。
Commented by ケーキイーター at 2011-07-16 05:35 x
こっちはマジな質問。ワイシャツの上にネクタイ締めるだけの服装と、ノータイのシャツの上にスーツ着る服装とではどっちが涼しいんでしょうか。私自分でネクタイ締める服着たことが無いので、自分では判らないんですが。お師匠さん自身はどちらが楽ですか?
Commented by ruhiginoue at 2011-07-16 10:58
 「省エネルック」と称し半袖背広が登場したのは大平内閣の時代で、総理が着て見せたけどかっこわるいと不評でした。
 これを復活させたのが羽田総理でした。「なんだあれは」と言われたけど、実用第1といってました。
 気温が高いと上着はキツイし、気温が低いけど湿度が高いとネクタイが不快だし、日差しが強ければ着る物の色と厚さが影響します。
 個人的には湿度より気温が苦手だから、上着が嫌です。
Commented by デカ at 2011-07-20 20:59 x
さて、自分を雇わず大損をした企業の数がかなりに成ったとしよう。
そういう時は、どこか高い所にのぼって四方を見渡すのである。
見ろ、こんだけ会社があるんだ。中には賢い白楽がいるだろう。
千里の馬はごろごろだが、伯楽は一握りだ。あとはめぐり合わせだろうな。
とつぶやくのである。
Commented by ruhiginoue at 2011-07-20 21:55
 吟味するより、出会い頭のほうが正しい対応ができることは、少なくありません。
Commented by デカ at 2011-07-21 21:29 x
さて、最終段階。
一体どこの会社の誰とどういう話をしたかも分らない。
不採用の通知が来ても、はてどこの会社だったろう?
と記憶にないようになれば、既に面接エキスパートで
ある。
どこでも好きなところに就職できること請け合い。
もっとも大抵の人間は、もうどこの会社を受けたか
わからなくなる段階で、終わってしまうのだが。
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by ruhiginoue | 2011-07-14 16:30 | 経済 | Comments(8)