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by ruhiginoue

報道のウソに気付かないといけない

 最初の報道では、リビアにエジプトの「ジャスミン革命」が飛び火し、大衆が蜂起して軍部も政府に離反が相次ぎ、カダフィ政権は傭兵だけが頼りだから、あっさり政府は転覆されるとされた。
 ところが、反政府暴動はあっさり鎮圧された。するとNATOが軍事介入をはじめた。空軍力を行使すれば一般人が巻き添えになるので、飛行禁止区域を設定するという話だったが、NATO軍の攻撃により一般人が殺傷されたうえ、カダフィ個人を殺害するとまで英国首脳は公言し、話がちがうと国際的に批判された。
 そしてNATO軍の全面支援を受けた反乱軍は首都を攻撃した。攻撃はあっさり成功したと報じられたが、捕まったはずのセイフイスラム氏が姿を現すなど、報道は成果ばかり誇張する大本営発表であった。
 また、日本の独自の報道も親米ポチぶりが発揮された。特に『毎日』の報道は「カダフィの反米姿勢により国民は迷惑した」と根拠もなく断定して、カダフィが強硬な反米で喝采を浴びてきた現実とは逆に言ったうえ、「リビアでは英語が話せる国民はたった2パーセントになってしまった」と言うトリポリの教員の談話を紹介した。親米すぎるほどの日本だって似たような数値のはずだが、それにしては系列のTBSの放送では、陥落した首都トリポリの一般人たちが口々に「カダフィが居なくなって良かった」「これで我々は自由だ」などと、みんな英語で言っている。整合性をつけるとしたら、全国民のたった2パーセントの人たちにばかりインタビューしたことになる。
 これでは、報道を信用するわけにはいかない。だいたい、NATOも含め外国勢力の支援を受けた連中がリビアで支持されるわけない。ベドウィン遊牧民はとても気位が高く、何度も外国軍と戦った歴史がある。「鬼畜米英」と言いながら戦争を仕掛けて惨敗すると「ギブミーチョコレート」と言う民族とは違う。それが悔しいから「チャンネル桜」はNATOを批判しているのだろう。
 そして、リビア内戦の分析はどれも「大本営発表」とは違い、カダフィ軍は敵と正面衝突を避けて後退しながら引きずり回し、そのつど敵の勢力を削ぐ戦術をとっているようで、早期終結を望むNATOの思惑を知っているようだ。
 なぜNATOは焦るのかというと、戦費がかさむことを避けたいからだ。すでに財政難となっていて、ドイツが無心されている。次は日本がたかられる可能性がある。気をつけなければならない。

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国際総合 - エキサイトニュース
by ruhiginoue | 2011-09-01 09:42 | 国際