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by ruhiginoue

裁判を正す会

 中国で、車にひき逃げされた女の子を20人近い通行人が「見て見ぬふり」して通り過ぎていく様子を街頭の防犯カメラが記録していて、この様子が地元テレビ局で放送され、「冷血」などと怒りの声が広がっているそうだ。
 その女の子は軍の病院で手当を受けたが亡くなり、ひき逃げした運転手は逮捕されている。
 『真夜中のカーボーイ』というアカデミー作品賞をうけたアメリカ映画でも、田舎からニューヨークに出てきた主人公が、路上に倒れている人を意にかえさない大勢の通行人に驚く場面があり、中国も似たようなことになったのではないかと言われている。
 一方では、下手に関ると責任を追及されるので、避けることが賢明だとする指摘もある。その背景にあるのが、06年に南京で起きた「彭宇(ポン・ユー)事件」で、彭宇さんという若い男性が、バスから降りるときに突き落とされて転んだ女性を助け起こして病院に連れていったものの、女性は『彭さんに突き落とされて骨折した』と主張し、損害賠償を求めて提訴。結果的には、彭さんが敗訴して損害賠償の支払いを命じられたというもの。
 この判決には批判も多いが、この判決をきっかけに中国では公共の場で人を助けることに及び腰になってしまった、という見方も根強くあるという。
 これと同様のことは日本でもあり、だからとにかく関り合いを避けようとする人が多いのは言うまでもない。
 こういう問題が起きた場合、もちろん最も責任が重いのは警察とか検察または裁判所という司法機関なのだが、これを批判している側も問題がある。
 数年前、知人の文芸評論家に頼まれて、霞が関の裁判所合同庁舎内の食堂を借り切って開催された「裁判を正す会」という団体の会合に出たのだが、そこへ、かつて主催者に不愉快な思いをさせられたという人がやってきて、主催者を非難する文章を配布したうえ、罵りの言葉を絶叫し、集会を妨害した。
 これを注意して宥めたのだが、そのあと主催者から、逆に妨害者の仲間であると名指しで同会のホームページに記載された。しかも、ある有名な弁護士に依頼され、予め申し合わせて計画的だったと、根拠もなく断定していた。
 このとき居合わせた人たちは事情を知っているので、抗議すべきではないかと進言されたし、また、誤解だけでも問題だが、そのうえ勝手な推測というより妄想までしていることに驚き呆れ、この会はダメだと見限って縁を切ることにしたと言う人もいた。
 結局、物事をきちんと認知したり確認したりする作業ができず、それで間違えてしまった場合にきちんと訂正したり謝ったりできない人が多いから、その民度の低さが反映して、権力の側も同様になるのだろう。その点は国境無しである。
 
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by ruhiginoue | 2011-10-17 20:55 | 司法 | Comments(0)