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by ruhiginoue

イラン大統領の見解

 イランのマフム-ド=アフマディネジャ-ド大統領は、2011年10月25日の演説で、カダフィの死は欧州指導者による口封じであると述べた。
 欧州の多くの政治指導者は、カダフィから選挙資金を受け取る見返りに、カダフィを支持した。それをカダフィが暴露したらまずいと考えたと言う。

 


 実際に、リビアが内乱となった当時、カダフィ次男セイフ・アル・イスラム=カダフィ氏は、インタビューの中で、リビア攻撃の急先鋒だったフランスのサルコジ大統領が、選挙資金をリビアから受け取っていた送金や口座などの証処があると言っていた。
 


 イランは、昔はリビアと仲良しであった。しかし、リビアの反カダフィを支持するようになり、カダフィが居なくなることを歓迎している。ただし、国民暫定評議会は欧米の傀儡なので支持せず、NATOの軍事介入には反対で、もう口実がなくなったのだからサッサと引っ込めと言っている。
 また、アフマディーネジャード大統領は、イラン国民から圧倒的な支持を受けて当選し、カダフィと同様に宗教色を薄める政治改革によって人気を得たが、演説では経済より反米に費やす割合が高すぎ、実際に経済が振るっていないという批判があり、この点では、カダフィと逆である。
 カダフィは欧米との対決姿勢を改め、関係改善と石油関連の合弁事業を促進して、経済は絶好調であった。これにより、一般的な国民からは支持されるが、イスラム原理主義やアルカイダを支持しているような人たちにとっては大いに不満だ。そんな勢力を焚き付けてカダフィを攻撃しては危険だとの指摘は欧米にあった。その危惧の通り、今リビアでは虐殺が起きて問題になっている。
 そうした経緯のなかで、石油の合弁事業を進めるため、カダフィは欧米の政治家に選挙資金を渡していた、という図式が容易に理解できる。

 これに比べると、何処かの国の「郷ひろみ」とか「番長」とか言われている外務大臣が、焼肉屋のオモニから献金を受けて辞任したことなんて、実に小さい。

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by ruhiginoue | 2011-10-28 16:40 | 国際