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by ruhiginoue

年貢とイソギンチャク

 日本の経済は好調ではなく、震災の悪影響もある。それで増税という話になっているが、これについて例の三橋という、ほんとうかどうかは不明だがネットで有名になったという経済評論家は、政治家もマスコミも増税の大合唱で酷すぎると批判していた。
 その話を聞くと、まず、ギリシャのように外国から借金して本当に金が無い国とは違い、日本は政府が国債を発行して自国民から借金をしているのであって、かつ外国に対してはたいへんな債権国であるから、「借金大国」と大騒ぎするのは間違いだし、またインフレなので消費を抑制するために増税するならともかく、今はデフレが問題になっているのだから、やることが逆であると言う。
 なのに、どうしてこんな財政政策となっているのか、というと、もともと日本には税金なんて存在しないのだ。経済状態への対策として額を決めたり、その使い道をどういするかという財政の以前に、とにかく取るという発想だからである。
 これは舛添要一が自民党の政治家になる前の東大助教授だったタレント批評家の時代に、テレビなどでよく、こう言っていた。「国民は国民であることに感謝して国に敬意をしめすため税金をもっと払わないといけない」
 つまり江戸時代の「年貢」と同じである。治めていただいているから納め、対価を求めてのことではない。そして、感謝される対象の中枢に近いところに自分は居るということで悦に入る。
 この倒錯した発想は、舛添一人だけではなく、自民党に寄り添うマスコミ人たちとか東大を中心とした学者らに共通するものである。イソギンチャクの中に棲む魚である。
 イソギンチャクは怖いが、退治しないといけない。

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by ruhiginoue | 2011-12-31 21:33 | 国際