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by ruhiginoue

ハイド・パーク

 The voice of Russiaの報道によると、プーチン首相はロシアの大学の学長らと会見した際「将来ロシアにも、大衆がそこで集会を開けるようなロンドンのハイド・パークのようなものを作る必要がある」と述べたそうだ。
これは、日本でもやるべきだと鈴木邦男氏が主張してきたことだ。ハイド・パークでは、誰でも自由に集会したり発言したりする場となっていて、この公園が公共の場から英国の民主主義を草の根で支えているとも言われる。
 ただし、ロシアの無認可野党の代表者は、ハイド・パークなんて頭のおかしい人たちが無責任に放言しているだけで、そんなのを真似ても無意味だと批判している。
 たしかに、英国の民主主義なんてイカサマで、ハイド・パークはそのガス抜きでしかないとも言える。
 しかし、実態は幻想にすぎないとしても、理想としての精神は見習うべきではある。この点で、なんと日本の中学の道徳の教科書に、ハイド・パークを題材に皮肉としか言いようが無い小話が載っていたことがある。
 アメリカ人の旅行者が、ハイド・パークでいろいろな人たちが発言しているのをロンドン名物として見物していると、警察批判の演説をしている男性がいた。そこへ警官が歩いてくるのが見えたので、これは面白いことになりそうだと自動車を近づけた。
 すると、警官は演説をしている人の前を通り過ぎてアメリカ人のところへ来て「もしもし、エンジンを止めてください。あの紳士の演説の邪魔ですよ」と注意した。
 アメリカ人は驚き、警官の度量と言論の自由を尊重する姿勢に感心しながら、自分の野次馬根性の卑しさを恥じ入った。
 この小話は、自分と違う立場の他人の意見を尊重する大切さを主題としているのだが、外国の話を利用して間接的に日本の警察を批判していることが明らかだ。著者と文部省もなかなかやるものだ。
 ところでソ連時代には、市民の集会は禁止と外国から思われていたが、実は自由であった。ただし、たまに開催されると、プーチン首相の元勤務先が日本の公安と同じように参加者の写真を撮るから、ごく一部の蛮勇がある人しか参加しないので目立たないというのが実態だったようだ。
  
 
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by ruhiginoue | 2012-02-15 22:29 | Comments(0)