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by ruhiginoue

北方四島と南クリル諸島

 世界地図を逆さまにして南を上に北を下にして眺めてみると、つり下がっていたような大陸が上につき上がるような印象に見える。
 これはSFで知られる作家の小松左京が随筆に書いていたことだ。地図で北を上に南を下にするきまりは、近代文明の進み具合により北半球が南半球を見下したものだし、そもそも宇宙に上も下もない。
 だから、視点を変えると異なった発想になるということだ。
 日本の野田総理は、大統領に返り咲き当選を決めたロシアのプーチン首相を祝福し、領土問題について進展を期待した。プーチン首相としては、選挙で国際的な注目が集められると喧伝する一貫として、日本の関心をひくため意識して領土問題について発言をしたはずだ。
 その領土問題だが、日本で北方領土問題という対象を「北方四島」と呼んでいるが、ロシアでは「南クリル諸島」と呼んでいる。視点が南北逆になっているのだ。
 これについて、ロシアの報道だと、ロシアから見ればこうだが日本から見ればこうだ、という分析があるけれど、日本の報道には欠落している。なぜか。
 例えば将棋でも、相手から見ればこうだという想像をしながら対局し、相手の打つ手を読みとり、自分の打つ手を考えるものだ。
 これと外交交渉も同じなのだが、なぜ出来ないかというと、相手の立場や見方を分析するためなのに、それに少しでも言及すると、相手に肩入れしたと勘違いして非難するそそっかしい人が、日本に多いからではないだろうか。
 


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by ruhiginoue | 2012-03-08 21:50 | 国際