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by ruhiginoue

呼び捨て問題

 あの橋下サンが呼び捨てにされたと怒った問題。
 漫画家の小林よしのりから呼び捨てにされたことが失礼に当たるとし、橋下大阪市長はツィターで文句を言った。
 これに対し小林は、公人である政治家が、市民から敬称を付けられなかったからと怒るのは常軌を逸していると批判し、会ったことがあれば別だから、敬称を付けてほしければ会おうと提言している。
 会おうというのは商売に利用するための話題作りだろうが、会ったことがあればその後に話に出すときは敬称を付けることがよくある。
 例えば萩本欽一はチャーリー=チャップリンを語るさい「チャップリンさん」と呼び、これをNHK出演時に指摘されたら「自分でも気づいてなかった。きっと、前に会ったからですね」と言っていた。英国で出版された映画研究本に、「チャップリンが、彼に憧れる日本のコメディアンに頼まれて撮影したもの」という説明とともに、一緒に立つ写真が掲載されたことがある。温和な笑みを浮かべる晩年のチヤップリンの横で、萩本欽一は緊張と嬉しさが混ざった表情をして立っていた。
 そういう微笑ましいものとは違い、政治的な問題で対立して会ったのなら、どうなるのだろうか。
 小林よしのりは、商売右翼放送「チャンネル桜」の水島社長を漫画の中で呼び捨てにしたため、水島社長から不快感を表明されたことがある。そして後に水島社長は、小林よしのりの漫画をデタラメだと批判したさい「左翼の連中が、共産主義者が、よくやること」と言っていて、彼らのような人たちからすると最大級の非難なのだろうけど、彼らはもとはお仲間だったのに些細なことから喧嘩になったわけだから、こういうのを「内ゲバ」と言い、確かに「左翼の連中」とか「共産主義者」がよくやることである。
 ここで小林よしのりと書いて敬称をつけなかったのは、漫画家としての筆名は屋号とか商標だからであり、水島社長という肩書きと同格だからだ。
 このように様々だから、敬称を付けないことが侮辱に該当するかどうかという裁判の判例だと、単なる敬称の有無ではなく、名前が挙げられたさいの周辺の状況を総合して判断するべぎだということになっている。
 このことを、ヘボとは言え弁護士の橋下サンが知らないとしたら恥である。
 
 
 
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by ruhiginoue | 2012-05-02 23:05 | 司法 | Comments(0)